内容説明
夜ごとバーに集う私立探偵の工藤とライターの山内に、マスターの島。三人揃ってヤクドシトリオは往年の銀幕スター話に興ずる。そこに美貌の大学院生桜川東子が揃えば未解決事件の話題に様変わり。アルバイトの阪東いるかも加わり、いっそうにぎやかに盛り上がる!今回はあっと驚く歌舞伎の新解釈で、東子が見事に真相を究明!大好評のバー・ミステリシリーズ!
著者等紹介
鯨統一郎[クジラトウイチロウ]
1998年『邪馬台国はどこですか?』でデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ばりぼー
58
桜川東子シリーズの第4弾。今回は焼酎を飲みながら歌舞伎の新解釈で楽しませてくれますが、ヤクドシトリオの雑談は昭和初期の銀幕スターをネタにしているので、あまりにも時代が古すぎてちょっと…。「阪妻の人気を凌いだ岡田時彦は、今で言えばさしずめ岡田准一か」って、一体この人達は何歳なんだ(笑)。「女殺油地獄」「曽根崎心中」「白波五人男」「勧進帳」「忠臣蔵」「娘道成寺」に関する素朴な疑問を、スパッと鮮やかに断ち切る手際は見事で、これは意外と奥が深いのではないか…。歌舞伎の知識がそれほどなくても十分楽しめました。2015/12/08
ちょこまーぶる
57
ちょっぴり微妙な感じで読み終えた一冊でした。話としては面白かったんだけど、ヤクドシトリオのオヤジギャグと往年の大スターたちの笑いを交えた回顧場面が多過ぎて読み進めながらウンザリしたりもしました。でも、バーに集まる曲者親父たちと若い女性がすでに解決していると思われる事件に対して歌舞伎の話の謎と事件をリンクさせながら新たな視点から事件を掘り起こして真相を究明する過程は面白かったですね。この本は、若い人が読むにはちょっと厳しいんじゃないかな?と思いながら読みましたね。2023/09/09
アキ・ラメーテ@家捨亭半為飯
41
焼酎バーの名探偵お嬢様女子大生桜川東子とヤクドシトリオ。新メンバー、坂東いるかちゃんを含んで今回は歌舞伎を題材にした謎解き。シリーズはじめの頃のようにお酒や料理のシーンがもう少し多いといいのにと思う。2016/09/16
ぜんこう
22
女子大生(←今は大学院ですが)桜川東子さんとオヤジ3人のヤクドシトリオの吞兵衛に、今回は東子さんと同い年で歌舞伎好きのOLいるかちゃん(←いるかと聞くと田中啓文の「UMAハンター馬子」を思い出す)も加わってのバーでの謎解き。 女殺油地獄、曾根崎心中、白波五人男、勧進帳、忠臣蔵、娘道成寺と歌舞伎の演目にあてはめられる事件や、その演目への疑問というか新解釈(?)というか、それに忘れちゃいけない懐かしの俳優などの蘊蓄に、今回はいるかちゃんがお酒の蘊蓄まで・・・解説にも書かれてるけどいろいろ愉しめました。2019/11/23
きっちゃん
22
桜川東子シリーズ第4弾。 「やくどしとりお」のどうでもいいといえばどうでもいい、笑えて懐かしい蘊蓄を楽しんでる間に読了。2014/11/27