内容説明
南町奉行所の元定町廻り同心でいまは船頭となった沢村伝次郎。かつて同心のときに世話になった先輩の酒井彦九郎が何者かに惨殺された。伝次郎は悲しむ暇もなく、下手人探しに奔走するが、真相はなかなか見えてこない。下手人は何者か?そして、彦九郎が殺されなければならなかった理由とは?情に厚い伝次郎の正義の剣が煌めく。人気シリーズ、待望の第十弾!
著者等紹介
稲葉稔[イナバミノル]
1955年熊本県生まれ。脚本家、放送作家などを経て、’94年作家デビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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とし
86
剣客船頭「浜町堀異変」10巻。伝次郎が同心時代に目をかけてもらっていた先輩同心が何者かに殺害され、北町同心から手札をもらっている岡っ引き丈太郎が殺害現場に出くわした事から、伝次郎とも丈太郎下手人の探索の助をする。丈太郎がやくざの親分から脅されている事件が起こるが、伝次郎が知る事となり剣を抜き闇に葬り去り事件は解決するが、同心殺しは解決せず次巻に持越しとなるが2巻連続て初めてかな~?2014/10/06
やま
62
一刀流の遣い手で元南町奉行所定町廻り同心であった沢村伝次郎の活躍の物語です。伝次郎は、同心時代の者たちと会うのを避けて大川の東側の深川で船頭をしています。伝次郎が、南町奉行所定町廻り同心であったときの先輩同心で、大変世話になった定町廻り同心の酒井彦九郎が、頭巾を被った者に斬り殺された。伝次郎たちは探索を始めたが犯人に繋がる手掛かりが見つからない。そんなおりに伝次郎は、酒井彦九郎が、誰にも言わずに秘かに会っていた美しい女・ゆりを見つけた。酒井彦九郎は、ゆりと楽しんだ後に帰り道で殺された事になる。→2022/11/23
Ishiko
6
船頭の仕事を控え、先輩同心殺害の探索に奔走。役目は辞しているが、今でも頼れる同心の姿が垣間見えた。2015/08/17
ひさか
2
2014年9月刊。10巻め。先輩同心殺人事件の探索で始まったが、岡っ引きが巻き込まれた別の事件の解決に始終する。次巻持越しになり、やや残念。2015/01/10
Suzu
1
剣客船頭シリーズ第10弾。伝次郎が定町同心だったとき目をかけてくれていた酒井彦九郎が何者かに殺される。何故酒井は殺されたのか?ゆりは犯人とグルなのか?そして岡っ引きの丈太郎は女房を楯にやくざから殺しを依頼され伝次郎に相談する。こっちはうまく収まったものの酒井殺しの探索は続く。そして私は次巻を読む。2018/09/03