内容説明
京都の名所旧蹟を結ぶ路面電車・京福電鉄。通称「嵐電」愛好家の集いが「嵐電会」だ。その結成一周年記念のイベントが開かれた。嵐電だけを使って三ヵ所の神社仏閣を巡り写真を撮影、タイムと写真の優劣を競うレースだ。優勝者には五百万円の賞金が出るという。ところが、レース途中、参加者の夫婦が他殺体で発見された!十津川警部が犯人の秘められた動機を追う!長編推理小説。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
BEAN STARK
3
不気味だった。2023/04/28
Shino
3
初めて西村京太郎さんの本を読みましたが、やや証拠や殺人方法に無理やり感があった様に感じました。京都が舞台ということで、名所や嵐電の描写がたくさんあった所は楽しかったです。もし、犯人側からの動機がもっと描かれていたら、臨場感や面白味が増えたのではないかなぁと思いました。しかし、嵐電に乗って名所旧跡巡りなんて、羨ましいです…笑2015/02/08
fukuokakomachi
3
こちらも電車の表紙に惹かれた日本語の読めないテっちゃんからのいただきもの。 意外や意外、初めての西村京太郎さん。 …でもファンには悪いが、正直、かなりがっかりもの。 やたらと句読点が多くて読みにくいし、犯人にたどり着くまでの推理も無理やり感満載。というか、犯人の動機も「?」だし、あのレベルの証拠で逮捕状っておりるものか? 十津川さんも自己裁量でかなり自由に動いているのも気になるし、現実の警察捜査から乖離しすぎでは…。 西村さんが著者でなければ出版事故レベル。2014/06/14
MAS
2
京都市内を走る通称『嵐電』愛好家から成る嵐電会が絡む殺人事件。犯人は何となく分かっているのに動機が全く分からない中やはり嵐電で名所旧跡を巡るトラベルミステリーは観光気分も味わえて楽しい! しかし嵐電会イベント(参加人数6名)のカメラコンテストで1位から3位までの賞金総額1000万とは!!! 参加してみたいものだ。 嵐電と江ノ電が実際に姉妹提携してたとは知らなかったなぁ。どちらも人気のある小型の電車だけど自分は琴電贔屓。2021/02/02
おけいはん
2
京都の嵐電と、嵐電沿いの寺社を舞台にした殺人事件。十津川警部の目線で進められなかなか良かった。犯人が第2の殺人をどのように行ったかは分かったが、第1の殺人をどのように行ったかが分からず、そこが描いてあるともっと面白かったかな。それでも嵐電の良さや、寺社の特徴などまるで観光しているかのようで楽しく読める。2015/04/17