内容説明
「死ねや、公方」―将軍毒味役を務める矢背蔵人介の面前で、将軍家慶が襲われた。なんとか将軍自身の命は助かったものの、当の家慶はそんなことも気にせず、逆に暴挙ともいえる企てを口にする。それは幕府財政が窮するなかでの「日光社参」だった。そして、蔵人介にも密命が下る。人気大爆発の鬼役シリーズ、これ以上ない至高の爽快感をもたらす待望の第十弾。
著者等紹介
坂岡真［サカオカシン］
１９６１年新潟県生まれ。１１年の会社勤めを経て文筆の世界へ。時代小説を描く（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
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感想・レビュー
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KAZOO
88
今回は、将軍の影武者(将軍の身代わり)が最初に殺害され、その後、その影の役割がかなり語られることになります。新たに将軍となった家慶と引退した家斉の確執が裏にあるような感じです。現在の将軍は威光を強めようとして日光への参詣を行おうとしますが、何者かが襲ってきます。そして影には主人公の居候がなってその役割を十分に果たすことになります。主人公の活躍はあまりないのですが楽しめました。2024/06/22
はつばあば
62
父と子の権力闘争に影武者が続々・・と云っても戦乱ではないので3名ちょい。そりゃ親の血を引く宗次郎さんも影武者として登場。百姓出の佐平もいい影武者だった（ほんまもんを殺しておけばよかったのに・・とも言えず。）武士も武士であったことを忘れてしまっている幕府には丁度いい運動になっただろう。とは云えそんなことあり得ない今回の内容。蔵人介に親しみを持たせる為か過去の登場人物のオンパレード。近年、大塚家具やロッテなど親子の確執が。有ればあるだけ争いも大きくなる。無いのも困るが・・程々が一番。2017/01/23
とし
47
鬼役 血路１０巻。将軍家慶が日光社参を行うのビックリなストーリー。家慶の暗殺が、家斉と家慶、徳川家と反徳川、八瀬一族と静原冠者、権力闘争陰謀策略等々が入り乱れ、戦国時代にタイムスリップし城攻め合戦。矢背蔵人介と関わりある以前の登場人物も登場し面白く楽しめたと思う。 2014/01/20
えみ
44
こんな展開が待っていたとは驚きだ。確かにこれまでのシリーズ内で火種はあったけれど…どうした！？まるで今までと違うテイスト。将軍家毒味役・矢背蔵人介が裏の顔、幕臣の不正を断つ暗殺者として活躍するこの鬼役シリーズは、ひっそり悪を成敗することが醍醐味。だったはずが、この熱さ、まるで戦国時代。何故こんなに大事になった。将軍・家慶が命を奪われた！ところがこの将軍は影武者だった。将軍の命を巡って真偽、敵味方入り乱れて嘗てないほどの動乱に巻き込まれていく。将軍の命を狙う黒幕は誰だ。堂々と剣を振るう蔵人介が斬った悪とは！2024/03/17
み
28
居候さまが、何てことでしょう(>_<)朝からヒトが亡くなりすぎ…。鬼役さまは、どうなって行くのでしょう？お話しとはいえ、ヒトとの出逢いって重要だわ。2017/03/30
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