内容説明
深川蛤町の極楽島で、勘定所の役人が惨殺された。勘定奉行の父・常磐豊後守秀信から命を受けた夏目影二郎。その背景を探ると、幕領内の不正疑惑が浮上する。そして、影二郎に襲いかかる数多の刺客たち。「位の桃井に鬼がいる」と恐れられた鏡新明智流の豪剣で巨悪に立ち向かう。佐伯泰英の原点ともいえるシリーズ決定版の第二弾!巻末に佐伯泰英外伝を特別収録。
著者等紹介
佐伯泰英[サエキヤスヒデ]
1942年北九州市生まれ。大学卒業後、闘牛カメラマンとして海外で活躍後、主にノンフィクション作品を発表する。’99年初の時代小説「密命」シリーズを手始めに、次々と時代小説を発表。文庫書下ろし作品のみで累計4000万部突破の快挙を成し遂げる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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KAZOO
98
1巻では八州廻りを整理したということでしたが、今度は江戸の地獄島と呼ばれる地域の存在が悪の温床となっていることから長野や富山、金沢を廻っての立ち回りが中心となっています。国定忠治も少し出てきます。「酔いどれ小籐次」の甲州の話とかぶってしまい少し混乱してしまいました。主人公をひそかに味方する人物も出てきたり、愛犬を連れている主人公も珍しく感じました。最後はめでたしで読んでいてもストレス解消です。2018/01/24
やま
57
【再読】 父とのきづなが影二郎を動かす。時は、天保九年(1838)夏。旗本三千二百石、勘定奉行の常盤豊後守秀信は、関東取締出役(八州廻り)を支配下に置く公事方から財政事務を扱う勝手方に変更になる。秀信は、幕府直轄領を管理する代官が不正を行っていると疑い、桃井の鬼といわれた鏡新明智流、桃井春蔵道場の師範代であった瑛二郎に三人の代官を調べるように頼む。2024/10/08
かいちゃん
26
富山で生まれ育ち、青春は金沢で。母の実家は高山。今は新潟住みの僕には、なじみのある土地の話でよかった。2020/11/10
Syo
12
これまた 凄い2025/02/26
とく たま
5
関八州でのかなり広い範囲での隠密仕事。著者の他のシリーズよりも感情移入しない。次読むべきか読まざるべきか・・思案中 (..)2022/09/30