内容説明
王太子アルスラーンのもとに、各地の諸侯や領主たちが次々と集結。瞬く間に大軍が形成されていった。新生パルス軍は、ついに西方千キロ彼方の王都エクバターナ奪還に向け出撃する。対するルシタニア軍も王弟ギスカールの指揮の下、パルス軍を上回る軍勢で迎え撃つ。大陸公路を血で染める決戦が、いま始まる!いよいよ佳境、激動の展開を見せるシリーズ第四弾!
著者等紹介
田中芳樹[タナカヨシキ]
1952年熊本県生まれ。学習院大学大学院修了。’78年、「緑の草原に…」で幻影城新人賞を受賞。’88年『銀河英雄伝説』で星雲賞(長編部門)受賞。2006年『ラインの虜囚』でうつのみやこども賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
カピバラ
66
アニメを見て、原作が気になっていたところ、ブックオフで見つけて購入!前も続きも読みたいなー!エステルとファランギースとアルフリードのやりとりが好き!こんな風に、現実でも宗教や国に惑わされることなく、人が人と向かい合えるような世の中になったらいいなぁ…2015/10/31
ミホ
46
アルスラーン戦記《4》あ…あら、今回もまだ部分的に把握してたので、次回こそ新しい心持ちでの読書になりそうだ。味方5人から始まる英雄譚は、今後も主要人物となりえるであろう人物たちも続々増え、人の把握が追いつかないという気持ちを置いてけぼりにされ(笑)進軍に進軍を重ねている。パルス軍も気になるけれど、ルシタニア軍の内情も気になる。王都エクバターナでは一体何が起こったのかというくらいに意外性の彼も登場しまして、いやこれもまた気になる。沢山の伏線があるので、全て回収するにはまだまだ先が長そうだ。2019/06/11
エンリケ
45
アルスラーンの檄に応え、大軍が集まった。いよいよ失地回復の為の行軍が始まる。戦の描写はダイナミックにして時に残酷。単なるアクションにしたくないという作者の気持ちが伝わって来る。題名通り街道を汗血に染める凄まじい戦いの連続。そんな中アルスラーンの温情により生き延びた捕虜達の息吹きにほっとする。彼の目指す王道は揺らぎなく、多くの豪傑達に希望を与える。王位継承の対抗馬ヒルメスの峻烈さと好対照だ。アルスラーンの出生の秘密はまだまだ不明で気になる所。ただ彼に付き従う英雄達にとってはその血脈は二の次の様だ。2015/06/26
万葉語り
39
シリーズ4作目。王様にびっくり。何という生命力と精神力。ギスカールでは役者の格が違うという感じ。アルスラーンはのびのび戦っている。よい人材に恵まれてまっすぐ真実を見られる君主に育ってほしい。後書き見たら、まだ完結していないということがわかってショックだった。でも次に進む。2016-612016/02/28
よっしー
27
またまた新たな登場人物が沢山増えました。こちらが原作ではありますが…漫画版の情報がないと人物の把握が出来ないなと実感してます。アルスラーンが王都奪還に向けて、遂に進軍開始!! 各地の諸侯も協力してくれるようですが、その結果、腹心ばかりと言えない状況下で多数を束ねる必要が出てきましたね。アルスラーンの真価が試される場となりそうです。その傍らで、王都も含む様々な場所で小競り合いであったり、状況が刻一刻と変化していたり…。平穏とはまだまだ無縁のようです。2025/06/01