内容説明
石屈日和は文具メーカーで働く三十歳。創業者の孫ということもあり、職場では恵まれた立場だ。親戚から格安で借りた高級マンションに住み、好意を寄せてくれる男性もいる。秘かな楽しみは、刺激を求めて始めた毒舌ブログの更新だ。そんな彼女の運命が、俄に狂い始める。次々と起こるトラブル。こじれてゆく人間関係。誰かが私を陥れようとしてる?傑作サスペンス。
著者等紹介
明野照葉[アケノテルハ]
東京生まれ。1998年「雨女」で第37回オール讀物推理小説新人賞を受賞。2000年『輪(RINKAI)廻』で第7回松本清張賞を受賞、ニューウェーブのホラー作家として、一躍注目を集める(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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スエ
113
ぷぐ!!(またかっ?)だってだって「ヒヨコ女の毒舌ピヨピー」ですってよ!ぷはははは!! あ、主人公のブログ名ね。これ、笑いを狙ってるでしょうよっ❢ピヨピー、ピヨピーって。思わず「のりピー音頭」を思い出したんだピー。さっさとレビューしなっ(バシッ)痛い!恵まれたお嬢様が、夜な夜なブログでベロ出し嘘つき毒を吐きっ❢ そしていつしか天誅が!?「ブログを盛り上げようと悪ノリしてしまった」スエにも耳が痛い話ですな。お調子者の胸に刺さる(グサッ) さあ!ヒヨコ女の運命やいかにッ?!「どこかで誰かが私を見てる」こわ!!2021/11/05
takaC
87
ネタなんだろうけど、主人公のダメさ具合にイライラした。2017/09/26
マコポン
60
明野照葉さん初読みです。今のネット社会の怖さを書いている作品。ブログを読んでもらいたいからといって話しを盛るとしても限度というものがあるし、自業自得なのかな。2015/03/30
なっち
36
久しぶりの明野さん。ブログの文面があまりにもひどい…それも著者の狙いでしょうが。ブログとかしたことがないけど,自分以外の人のことをあれこれ書くのは危険ですよね。この主人公,まったく悪気がないだけに最後みんなから見放されていく様がちょっと気の毒でした。2014/10/03
ぱなお
35
連続で明野さん3冊目。毒舌ブログで自分の恵まれた環境をちょーっと自慢したり、周囲の人をちょーっと誇張して悪く書いたり、そのちょーっとは、ブログの読者を楽しませる程度の誇張でしかなかったはず。それから、自分の周りにトラブルが起きはじめた。社内でもトラブル、私生活でもトラブル。ここまで落ちるなんてちょっと気の毒すぎる気もするけど、特定の人に悪意を持たれるということは、その悪意の度合いはその人次第。ネット上で個人を特定されないように書いてるつもりでも、見る人が見たら気づくかも。前に感じたくどさは減ってた。2021/02/26