内容説明
ペシャワール城塞に入城したパルス王太子アルスラーンの元に、シンドゥラ軍襲来の報が届く。王子ラジェンドラ率いる大軍は五万。対する軍師ナルサスは、巧みな計略を用い、たった五百の騎兵で王子を捕虜にしてしまう。王子と同盟を結んだアルスラーンは、シンドゥラのもう一人の王子ガーデーヴィとの対決へと向かうが…。
著者等紹介
田中芳樹[タナカヨシキ]
1952年熊本県生まれ。学習院大学大学院修了。’78年、「緑の草原に…」で幻影城新人賞を受賞。’88年『銀河英雄伝説』で星雲賞(長編部門)受賞。2006年『ラインの虜囚』でうつのみやこども賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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カピバラ
54
決闘で怪物のような男と戦うダリューンの身を案じ、柄になく叫ぶアルスラーンにぐっときた。アルスラーンの人望で各所に味方ができるのは心強い!ジャスワントウェルカム!2016/01/04
万葉語り
39
王者としての器がアルスラーンには備わっている気がする。シンドゥラ国の王子二人が次期国王の座を争う。神前試合でのダリューンが最後まで余裕で素敵でした。ナルサスの知謀には感服する。彼の頭の中にはいくつのパターンができあがっているのだろう。パルスに帰って次巻に続く。次を借りてこなければ。2016-492016/02/13
よっしー
33
アルスラーン一行は一息つく間もなく、他国の援助という形でシンドゥラに遠征。ラジェンドラ王子は憎めないキャラではあるけれど…自国の王様だと考えるとやや軽率というか軽薄な印象を受けてしまいます。ガーデーヴィよりは国民思いなので、良い国にはなりそうですが…。戦いも終わって国に戻るも、まだまだアルスラーンの悩みは尽きずですね。年齢の割に重たいものを背負ったと思ったのですが、それはヒルメスも同じだったなと、感想を書きながら気が付きました(笑2025/05/19
タルシル📖ヨムノスキー
28
やっと身の置き場が見つかったアルスラーン一行だったが、休む間もなくラジェンドラ王子率いる隣国シンドゥラが進軍してくる。それをきっかけにシンドゥラの内戦に巻き込まれるアルスラーンたち。この物語は合戦シーンが多いのでその度に首が飛び血飛沫が上がりとにかく人が死ぬわ死ぬわ。そうそう銀英伝の時も思ったけど、田中さんは二人の人物を対比して描くことが多い気がする。この物語では、アルスラーンとヒルメス、ダリューンとナルサス、今回登場したシンドゥラのラジェンドラとガーデーヴィなど、そういう視点で読んでみるのも面白いかも。2024/08/19
ぐっちー
27
シンドゥラ遠征と、バフマンの死の巻。ジャスワントやラジェンドラへの、アルスラーンの対応が素晴らしい。その反面、自らの出生に疑問と不安を抱えるところもなんだかいじらしい。いや、でもやっぱりダリューンの漢気にやられました。2015/09/16
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- 和書
- エクスマキナ 幻冬舎文庫