内容説明
常識に染まらず、己の道を行く。他人から後ろ指をさされようとも、挫折せずに突き進んだ豪胆で破天荒な怪物たち。自らも編集長として、「異端」を貫き、『週刊プレイボーイ』を百万部雑誌に成長させた著者が、畏敬する八人を仰天のエピソードをまじえて紹介する。閉塞する現代に風穴を開ける痛快な人物伝。作家・北方謙三による“著者評”「シマジと島地」を巻末に収録。
目次
1 シマジが薫陶を受けた怪人たち(今東光―愉快な怪物;坪内寿夫―再建王は大悪党か!?救世主か!?;小室直樹―変わり者の怪物;開高健―文豪との運命的出会い)
2 シマジが鍾愛する怪物たち(宮武外骨―『滑稽新聞』を創刊した怪物編集者;レオナール・フジタ―モンパルナスの「お調子者」;白洲次郎VS.薩摩治郎八―アンバランスな色男とロマンティックな愚か者;南方熊楠―学問に妥協を許さない苛烈の人)
シマジと島地(北方謙三)
著者等紹介
島地勝彦[シマジカツヒコ]
1941年東京生まれ。「週刊プレイボーイ」(集英社)編集長として同誌を100万部雑誌に育て上げる。その後、「PLAYBOY」「Bart」編集長などを歴任。2008年11月集英社インターナショナル社長を退任(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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TAK
2
清濁あわせ呑むような傑物がいなくなったのは男のダンディズムの衰退と共に、男の嫉妬が普通になって足の引っ張り合いしかしなくなったからなのかなと。2013/02/16
しおえもん
2
今の時代にこの人たちが生きていたら老害とか言われて叩かれまくっているでしょう。昔は社会全体が清濁併せ飲める時代だったのかもしれないけど、今はすこしの濁も受け入れられない。傑物なのか、ただの権力志向の強いエロ爺なのかを見抜く眼力が私には無いだろうな、と思いました。しかし藤田嗣治ってほんまにあんな人だったの??ちょっとびっくり。2012/11/03
みねお
1
人とは一味違う発想力、それを実行・実現させる力量、それが人を惹き付ける。2015/10/18
ハヤカワショボ夫
1
敬愛する島地氏の紹介する人間的に魅力ある人物達についての本。みんな破天荒だけれども、一本筋が通って魅力的。そしてそんな人たちはどこかでみんな繋がっていることが多く、類は類を呼ぶんだなと感じました。実際に出逢い薫陶を受けた今東光、坪内寿夫、小室直樹、開高健、出逢ってないが鍾愛する宮武外骨、レオナール・フジタ、薩摩治郎八、南方熊楠そしてあとがきが北方謙三とみんな自分も好きな人たちばかりで面白かったです。【家】★★★☆2014/11/28
Ryomen
1
こんなかっこいいおっさんになりたい2014/01/23
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- 和書
- 負のデザイン