出版社内容情報
幕閣に巣くう妖怪・中野碩翁が裏仕置人たちの正体を探るうち、ついに、「裏仕置人」VS.「見聞組」の直接対決に。
内容説明
「夫は始末屋に殺された。仕置して欲しい…」評定所書役・柊左門は、廃棄処分となった投書に目を留めた。金で人殺しを請け負う始末屋。調べると、投書に書かれていた人物は実際に死んでおり、その死に不審を抱いた町医者までが亡くなっていた。そして、浮かび上がってきた始末屋の存在。ついに左門たち裏仕置組は直接対決に臨む。痛快、裏仕置シリーズ第五弾。
著者等紹介
藤井邦夫[フジイクニオ]
1946年北海道生まれ。テレビドラマ『特捜最前線』で脚本家デビュー。以後、刑事ドラマ、時代劇を中心に400本以上の作品を手がける。おもな脚本に「八丁堀の七人」「水戸黄門」「子連れ狼」などがある。その後、時代小説作家としてデビューし、人気作家となる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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真理そら
18
ここまでの中でこの巻が一番好きかも。『始末屋』がいい。『秋の風』では左門の過去が少し明かされた。2018/12/15
あかんべ
3
ニヒルな剣士巨悪と戦う。なんてかっこいい表向きと違い内面に暗い闇があふれている。特に「秋風」では、左門の孤独が浮き彫りになった。左門は家に帰っても夜は一人なんだね。お蝶だって紳一郎だって一緒に暮らしたって問題なさそうなのに自分から寄せ付けないようだ。なにか哀しいね。2012/01/10
いえのぶ
1
悪役ヒーロもの。目安箱に投函された訴えから悪人を処罰する。テレビドラマの脚本を手がけた著者ならではの安定感がある。2012/01/25