光文社文庫
修道士カドフェルの出現―修道士カドフェル・シリーズ〈21〉

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  • サイズ 文庫判/ページ数 206p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784334761691
  • NDC分類 933
  • Cコード C0197

内容説明

―時は1120年の晩秋。国王ヘンリーは16年にもわたって続けられていた戦闘に終止符を打ち、イングランドとノルマンディの所領を統一することに奏功した。そして王のために戦った諸侯や騎士たちの中に、経験豊かな練達の戦士カドフェルはいた(「ウッドストックへの道」)。―カドフェルがいかに天の啓示を受け、修道院にたどり着き修道士になったのか。その経緯を描いた作品を含む、シリーズ唯一の短編集。全21巻完結。

著者等紹介

ピーターズ,エリス[ピーターズ,エリス][Peters,Ellis]
1913年9月28日、英国シュロップシャー州ホースヘイに3人兄弟の末っ子として生まれる。’33年から’40年までの7年間は化学者の助手・薬剤師として働き、第2次世界大戦では海軍婦人部隊に従軍。’36年に歴史短編小説を発表して、作家デビューを飾る。以後25年間に20冊以上の歴史小説を本名のイーディス・パージターで刊行する。’59年からエリス・ピーターズ名義で推理小説を書き始める。’81年にイギリス推理作家協会のシルヴァー・ダガー賞、’94年には大英勲章O.B.E.を授与される。翌’95年10月14日死去、享年82

岡本浜江[オカモトハマエ]
東京に生まれる。東京女子大学文学部英米文学科卒業。共同通信社記者、朝日カルチャーセンター講師等を歴任

岡達子[オカタツコ]
北海道に生まれる。東京外国語大学英米科卒業

大出健[オオイデケン]
茨城県に生まれる。東京大学文学部卒業(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

KAZOO

123
シリーズ全20巻の長編のサービス版としての本だと思います。カドフェルの修道院に入る前のことが書かれているものを含め3つの短編とカドフェルシリーズのガイドがついています。私はこれを先に読んでおけばと思いました。まあこれからもこのシリーズを読み直すことになるからいいのでしょうが。かわいらしい挿絵もあり参考になりました。2016/07/24

たち

35
カドフェルが、如何にして修道士カドフェルになったか、良くわかる短編集です。どの話も長編に負けないくらい面白かったです。もっと、読みたい…。ところで、これでカドフェルシリーズは終わりなのですが、な、なんと!ひとつ前の、とっても面白そうな20巻が見つからないのです!信じられない。また、古本屋さん巡りに行ってきます。トホホ。2018/04/21

夜の女王

19
本当の最終巻。短編3話収録。「ウッドストックへの道」ロック(笑)じゃなくて、同名のイギリスの町。こっちが本家本元か。放浪してた若きカドフェルが、天啓を受けて修道院に入る話。「光の価値」俗物の荘園主が寄進した銀の燭台が盗まれた!犯人捜しより、巡り巡って貧乏人が神の恩寵を受けるという結末が素敵。「目撃者」修道院の会計係が襲われ、集金した地代が盗まれた!愚痴っぽい会計係とその放蕩息子のキャラが面白い。これをきっかけに父子の関係も好転しそう。この巻だけ挿絵付。中世の宗教画のようなイラストが素晴らしい。作画は誰?2018/09/11

紫草

9
カドフェルシリーズの最後。短編が3つと、あとはシリーズとその時代の年表やトリヴィアル・クイズ、シリーズガイドなど、ファンブックのような内容。カドフェルシリーズを、私は図書館で借りて読んでしまったのですが、何冊かは手元に置いて読み返したいと思っていて、このガイドはその時のお供に、やはり手元に置いておきたいと思いました。2016/10/20

きりぱい

7
最終巻だけれど、シリーズはもう終わったのでこれは最後にして短編集。「ウッドストックへの道」がいい。言うなればカドフェル・ゼロ。修道士になる前のヘンリー一世の代で、娘のモード以外の後継を失い、それでモードとスティーヴンの後継争いと、ちょうどシリーズ初めの流れにつながるんだなあと。あのヘリバート修道院長との因縁があって、最初の頃の絡みが懐かしく思い出される。あと2編はまあそれなりに。修道院の一日やカドフェル調合の薬草などをまとめた巻末のカドフェルシリーズガイドもある。カドフェルシリーズはほんとよかったなあ。2013/11/23

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