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光文社文庫
零下51度からの生還―エヴェレストの悲劇 死の淵から蘇った男

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  • サイズ 文庫判/ページ数 342p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784334761653
  • NDC分類 786.1
  • Cコード C0197

内容説明

―1996年5月、世界最高峰エヴェレストの7800メートル地点で一行は猛烈なブリザードに巻き込まれた。低体温昏睡に陥り、力尽きようとしていたベックに奇跡が起きる。雪に埋もれていた彼は、再び目を開いたのである!そして自力でキャンプまでたどり着いたのだった。―日本人・難波康子を含む9人の命を奪う大遭難事故。奇跡の生還で世界中を驚かせたアマチュア登山家がいま初めて語る、凄絶な遭難事故の全容。

目次

1 一九九六年五月一〇日夕刻サウス・コル
2 回顧―「救い」との出会い
3 七大陸最高峰制覇へ
4 “奇跡”の代償
エピローグ それは、私のすぐそばにあった

著者等紹介

ウェザーズ,ベック[ウェザーズ,ベック][Weathers,Beck]
1946年、米国ジョージア州アトランタ生まれ。エヴェレスト奇跡の生還で一躍時の人になって以降、山での体験、家族、人生などについて全米各地で講演を続けている。ダラスに家族と共に在住。長いリハビリの後、現在も医師として働いている

山本光伸[ヤマモトミツノブ]
1941年、東京生まれ。国際基督教大学卒(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ぶんこ

14
エヴェレスト登頂中にブリザードに見舞われ、一度は死んだと思われたベッグ。奇跡の生還を果たし、自分にとって、家族がどんなに大切だったかを知った。登山にはまってしまい、家族を省みる事の無い夫への絶望。そんな妻や子供たちの気持ちに気づかなかった夫。この本は、単なる山の本ではなく、家族の物語だった。「仕事はまじめにやっている。必要な物は何でも家族に与えている。そして家族をこんなに愛している。続く。

Ribes triste

12
1996年のエベレスト大量遭難事件で、ブリザードの中を瀕死状態から蘇生し生還をしたベック・ウエザーズの回想録。重度の凍傷で両手を失うが、代償はそればかりではなかった。家族を顧みない彼の気違い染みた登山熱は、妻や子供たちとの関係を危機的状況にしていたのだ。これは彼自身の人生と家族の再生の記録でもある。とにかく、この奥さんはえらい。2019/02/22

ないとう

2
翻訳物は苦手意識があるので、大丈夫かなと思いつつ読み始めるが、そこまで読みにくくなく良い感じ。ただの山岳遭難物語ではなくて、家族とのコミュニケーションなどにも焦点を当てているようだ。というか、読み進めていくと、かなりの部分が趣味である登山と、鬱傾向な性格と、 うまくいかない家族との関わり方・・・。といった視点から書かれていることが分かる。 鬱病からの逃避のため、趣味に没頭しすぎて一度は破綻しかけた家庭生活が、 エヴェレストでの遭難をきっかけに改善に向かっていく・・・・・といった感じか。2021/01/07

頭痛い子

1
登山家.難波康子さんと同じチームに所属し、あのエベレストに行っていたというベック・ウェザーズの山行記であり回顧録である。しかし、ほかの読みものと一線を画すのは、身体的にも家族内にも大きな爪痕を残したエベレスト下山後、その再生記録が本書半分を占めていることだ。訳者がうまいんだと思う。あと、登山やらない人にもオススメ。日常生活で例え趣味であっても死を強く意識することで、それが濃ければ濃いほどに『生』(光)への執着が強くなるのも、登山やサーフィン、クライミングやる人ならわかると思う。2024/07/11

Mayumi_M

1
美女がラインナップされているなか潔く脱いだのは ジェイク・ギレンホールだったという映画"エベレスト"の、モトネタの一つである奇跡の生還者ベック・ウェザーズの回想録。だけど、登山の話はほとんどなくて、家族への(一方的な)愛はあるものの自信薄弱なダメ亭主振りを奥様や友人らの証言も織り交ぜてまとめた一冊だった。むしろ、コレだけ読んだら『登山家って精神的におかしいんじゃね?』と勘違いしてしまいそうで何だか(笑)。2018/02/10

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