内容説明
桃園で結義し、大志を誓いあった関羽、張飛、劉備の三人に次々と死が襲う!劉備の死に際し後事を託され、ついに登場した孔明は“出師之表”を遺書代わりに書き、魏を滅ぼすべく全知を傾けて乾坤一擲の大勝負に出た…。三国興亡百年の戦いはいよいよ終焉の時をむかえる。綺羅星のごとく登場する英雄豪傑たちを描き、心を捕らえて離さぬ明解三国志の完結編。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
よい
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★★★★★2016/01/31
Crystal.B
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張飛、関羽、劉備の3人が次々に没していき、パタパタと店じまいしてしまったような気がしなくもありませんが、初の三国志、楽しめました。この3人の「桃園の誓い」が根幹だったのだと改めて思います。男の友情って、端から見ていて、時に暑苦しいほど濃いけど^^;、いいものなんだろうなと思えます。女性も個性的で魅力的に描かれています。亡き伊丹十三がこの作品を原作に映画化を考えていたというのが頷けます。でも、中国人と日本人は、やはり根本的に違いそうです。次は、吉川英治版にはいつ挑めるのか?しばらく温めておきます。2014/06/12
水瀬しあ
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カットが上手い、というのが一番の感想。カットされた人物のファンは泣くかもしれませんが、客観的に見てこの違和感のない繋がりは凄いと思います。女性陣が印象深いのも特徴。男性陣は、ダメな人はとことんダメなので(爆)、演義でろくな役を回されていない人のファンは避けた方がいいかもしれません(劉禅とか馬謖とか)。老先生方は大体軒並みオイシイです。個人的に許劭が好き。「暴挙じゃ。愚か者め」って。心理描写は何となく中途半端な気がしないでもないですが、そこそこに平等ですし、割と初心者向けかも。 2005/11/15
goldius
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劉備玄徳ファンには演義よりも心地よい小説であろう。2003/12/27
鴨の入れ首
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2000年刊。図書館本です。樊城の戦い(218年)から蜀滅亡(263年)まで。三国志小説ですがオリジナルキャラもおり、とても独自性のあるストーリーだったように思います。そう言うものとして読めば、十分面白い話でした。こういうユニークな三国志小説があってもいいと思います。2025/07/17
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