光文社文庫<br> 伯爵夫人の宝石―英米短編ミステリー名人選集〈3〉

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光文社文庫
伯爵夫人の宝石―英米短編ミステリー名人選集〈3〉

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  • サイズ 文庫判/ページ数 425p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784334761073
  • NDC分類 933
  • Cコード C0197

内容説明

生涯で唯一、憎しみを抱いた男への復讐譚「伯爵夫人の宝石」、人に精一杯の親切をほどこそうと試みるが、かえってその善根が相手にとって…「世界一親切な男」、ある小説の筋書をもとに、妻殺しを実行に移す「ハーリーの運命」。―長編作家としてもさることながら(『グレイ・フラノの屍衣』でMWA賞受賞)、アイロニー、ユーモア、サスペンスタッチで独特の世界を描いてみせる。表題作他16編を収録した、粋でお洒落な作品集。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

くさてる

14
短編の名手スレッサーの短編集。さすがの面白さで楽しく読めました。捻った落ちが洒落ていて、皮肉な結末だとしても、後味が良いのが嬉しい。星新一がお手本にしていたというのも頷けます。そんな中でも、せつないラストが忘れられない「濡れ衣の報酬」、まさかまさかそんな落ち!な「遅すぎた手紙」、余韻が残る最後が印象的な「帰郷」などがとくに良かったです。2015/05/24

きりぱい

7
「伯爵夫人の宝石」、伯爵夫人は出てこないけれど面白い。生涯で一人の男しか憎んだことがない、そんな男の復讐。ああ、もうだめだよ相手の思う壷だよとヒヤヒヤさせながらイカすオチ。うまいなあ。「世界一親切な男」の親切も怖い。他は「シェルター狂想曲」「帰郷」「遅すぎた手紙」「明日は我が身」「取引」「第二の評決」がいい。仕掛けているのはどっちなのか、まんまとやりおおせたと思ったら皮肉な結末でひっくり返してくるパターン。2014/05/26

きりん

6
結末が見えるのも結構ある、けど、骨格も文章もスピード感も申し分ない。後味が悪くなく、軽い。ヒッチコックが好きになるのも分かる。ヒッチコックっぽい、いや失礼、ヒッチコックがスレッサーっぽいのか。2023/05/27

timeturner

5
伯爵夫人が出てこない! なあんてことはともかく、中身も選りすぐりだし翻訳陣も文句なしの一冊。どうしてこれを絶版にしておくかなあ。もっと大きな文字(また、それか)で出しなおしてほしい。2014/06/20

やらい

3
どこか哀愁の漂うミステリ短編集。世界一親切な男、帰郷は中でも異彩を放つ名作。2021/01/24

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