光文社古典新訳文庫<br> パイドン―魂について

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光文社古典新訳文庫
パイドン―魂について

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  • サイズ 文庫判/ページ数 330p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784334754020
  • NDC分類 131.3
  • Cコード C0110

出版社内容情報

師であるソクラテス死刑の当日、獄中で弟子たちが集まり、魂の不滅について対話が行われるプラトン中期の代表作。

内容説明

死後、人間の魂はどうなるのか?肉体から切り離され、それ自身存在するのか?永遠に不滅なのか?ソクラテス最期の日、獄中で弟子たちと対話する、プラトン中期の代表作。魂の存在を哲学し、威厳をもっておだやかに死を迎えるソクラテスの姿は「知を愛し求める人」そのものと言える。

著者等紹介

プラトン[プラトン] [Πλατων]
427‐347B.C.古代ギリシャを代表する哲学者。アテネの名門の家系に生まれる。師ソクラテスとの出会いとその刑死をきっかけに哲学の道に入り、40歳ころには学園「アカデメイア」を創設して、晩年まで研究・教育活動に従事した。ソクラテスを主人公とする「対話篇」作品を生涯にわたって書き続け、その数は30篇を超える。主な作品として、『ソクラテスの弁明』『プロタゴラス』『メノン』『パイドン』『饗宴』『国家』『法律』などがある。その壮大な体系的哲学は、後世の哲学者たちに多大な影響を及ぼした

納富信留[ノウトミノブル]
1965年生まれ。東京大学大学院教授。英国ケンブリッジ大学古典学部にてPh.D取得。西洋古代哲学・西洋古典学専攻。国際プラトン学会前会長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

syaori

62
ソクラテスの死刑当日が舞台の対話篇。『饗宴』では自分の外にある美を通じて〈美そのもの〉に至る道が描かれましたが、本書は魂に沈潜する内省的な方法によりそれに至る道が描かれているように思います。魂とは何かを語るソクラテスの論立ては相変わらずすっきりと明解で溜息が出るほど。またそれが真の徳への道を示すことにもなっていて、対話により若者を導くその姿は『饗宴』で言及された「正しい道」を示す愛者の姿そのもの。プラトンのイデアについて、哲学者・教育者としての理想について堪能できて、個人的には『饗宴』よりもこちらが好き。2021/01/04

molysk

59
刑死を待つ、ソクラテス最期の日。ソクラテスは弟子たちに語りかける。死は、魂の肉体からの分離に過ぎない。肉体は滅びるが、魂は不滅である。肉体が感じるものは移ろいやすいうわべであり、魂が認識するものは変わらない本質なのだ。普遍的なものは、感覚ではなく、思考によってたどり着くことができると説くのが、プラトンのイデア論。魂の不死を問う弟子との対話は、知を愛する哲学者ソクラテスの歓びであった。自ら毒の盃を口にして、穏やかに死を受け入れる。ソクラテスの魂は滅びることなく、現代のわたしたちにも、善き生き方を問いかける。2021/12/30

ころこ

45
日本語で「魂」というと、心身二元論的な意味だけでなく、固有名の剰余の様な意味も含んでいて、哲学的知識が無い人にでも我々の文化がこれを容易に理解できるというのが興味深いと思います。洞察はそれなりに進んでいるため、かえって本書を読み難くしているのではないでしょうか。「魂」のイデア性に着目するよりも、少年の頃に戦争捕虜として売られ、男娼になった身の上を助けてくれたのがソクラテス、肉体の汚れた欲望から「魂」を助けてくれたその師のためにプラトンに代わって語るパイドンという固有名が「魂」を語ることが大事だと思います。2021/06/27

かふ

23
ソクラテスの死刑前に「死後」について「魂」がどうなるのか?懐疑論者とのの対話篇。二元論で人が死んでも「魂」は不死で冥府に行くという。まあ、今の常識ではそんな話は信じられないよな(宗教的な人以外)。人が真善美を想起でき、それを学ぶのは生まれる以前にすでにそれがあるからだというのがソクラテス(プラトン)のイデア論。その対話相手の二人が神秘主義者と懐疑論者で面白かった。シリアスはピタゴラス学派で「魂」をハーモニーとして捉える。そして、ケベスは懐疑論者だがこれもピタゴラス派でオルフェイス教の神秘思想。2021/02/01

きゅー

16
プラトン中期の代表作となるこの『パイドン』は、ソクラテスの最期の一日を舞台として、魂のあり様について議論がかわされる。論理と推論によって「魂」を意味づけようという試みのいくつかの部分は、現在の考えからすればあまりにもナンセンスなものが含まれる。しかしそうしたことを含めてもソクラテスの論理の鋭さには驚かされる。話が突然飛躍したかと思いきや、それまでの話が相手の反駁を打ち消す布石になっていたことが突如明らかになる。付け入る隙のない、美しいまでの論理にはしばし驚かされた。2020/07/15

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