出版社内容情報
ヴォルテール[ヴォルテール]
斉藤悦則[サイトウ ヨシノリ]
内容説明
カトリックとプロテスタントの対立がつづくなか、実子殺しの容疑で父親が逮捕・処刑された「カラス事件」。狂信と差別意識の絡んだこの冤罪事件にたいし、ヴォルテールは被告の名誉回復のために奔走する。理性への信頼から寛容であることの意義、美徳を説いた最も現代的な歴史的名著。
目次
ジャン・カラス殺害のあらまし
ジャン・カラス処刑の結果
十六世紀における宗教改革の思想
寛容は危険なものなのか、また、寛容を重んずる民族は存在するか
寛容はいかなるばあいに許されるか
不寛容ははたして自然の法であり、人間の権利であるのか
不寛容は古代ギリシアの時代にもあったのか
ローマ人は寛容だったか
殉教者たち
偽の伝説や迫害の物語の危険性〔ほか〕
著者等紹介
ヴォルテール[ヴォルテール] [Voltaire]
1694‐1778。フランスの思想家・作家。パリに生まれる。早くから創作を志し、処女作『エディップ(オイディプス)』(1718年)がコメディー・フランセーズで大成功を収める。決闘騒動でバスティーユに投獄された後、イギリスに亡命。この時の見聞をもとに当時のフランス社会を批判した『哲学書簡』(’34年)を刊行するも、即発禁処分となる。’56年、「リスボン大震災に寄せる詩」へのルソーの痛烈な書簡は有名である。’61年に起こったフランスのプロテスタントに対する冤罪事件(カラス事件)に憤慨し、『寛容論』を発表
斉藤悦則[サイトウヨシノリ]
1947年生まれ。元鹿児島県立短期大学教員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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