内容説明
完全な顕微鏡を完成させた素人学者が、覗いてみた水滴の中に完璧な美をもつ女性を見出す「ダイヤモンドのレンズ」。ロボット物の古典として評価の高い「不思議屋」。独創的な才能を発揮しポーの後継者と呼ばれるオブライエンの幻想、神秘、奇想に富む8作を収録した傑作短篇集。
著者等紹介
オブライエン,フィッツ=ジェイムズ[オブライエン,フィッツジェイムズ] [O’Brien,Fitz‐James]
1828‐1862。アイルランド生まれのアメリカの小説家。ダブリン大学で教育を受けた後、ロンドンに出るが、遊蕩三昧の生活で遺産を使い果たしてしまい、24歳でニューヨークに渡る。新聞・雑誌に小説や評論を寄稿しながら贅沢な生活を送っていたが、貧困に陥り、南北戦争勃発を機に北軍に入隊。ようやく赴いた前線で敵方の将校との決闘になり、その時に受けた傷がもとで34歳の若さで亡くなった
南條竹則[ナンジョウタケノリ]
東京生まれ。小説『酒仙』で第5回日本ファンタジーノベル大賞優秀賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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