光文社古典新訳文庫<br> ご遺体

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光文社古典新訳文庫
ご遺体

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  • サイズ 文庫判/ページ数 227p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784334752668
  • NDC分類 933
  • Cコード C0197

内容説明

英国出身でペット葬儀社勤務のデニスは、友人の葬儀の手配のためハリウッドでも評判の葬儀社“囁きの園”を訪れ、そこのコスメ係と恋に落ちる。だが彼女の上司である腕利き遺体処理師もまた、奇怪な方法で彼女の気を引いていたのだった…容赦ないブラック・ユーモアが光る中編佳作。

著者等紹介

ウォー,イーヴリン[ウォー,イーヴリン] [Waugh,Evelyn]
1903‐1966。20世紀を代表するイギリスの小説家。名門出版社の社長を父に持ち、しつけの厳しい全寮制学校に学ぶ。オクスフォードで歴史学を専攻するが中退し、その後教職などを経て作家に。1928年、上流階級への風刺がきいた処女小説『大転落』が好評を博す。1930年にはカトリック信者となっており、戦争小説や旅行記を書いた

小林章夫[コバヤシアキオ]
1949年東京生まれ。上智大学文学部英文学科教授。専攻の18世紀イギリス文学を中心に近代イギリスの文学・文化を多角的に研究する。1985年、ヨゼフ・ロゲンドルフ賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

蓮子

94
タイトルに惹かれて手に取りました。セレブ葬儀社を舞台に1人の女性を廻って2人の男が争う恋愛喜劇なのですが、ラストがかなりブラック。正直笑えないんだけど突き抜けてるせいか、思わず笑いがこみ上げてきます。本書は3人の恋愛模様だけではなく、葬儀産業やイギリス社交界を痛烈に皮肉ってる側面もあって、中編ながらもなかなか奥深い作品に仕上がっています。葬儀という、亡くなられた方(ペットも然り)を見送る厳粛な儀式も金の有無で格差が生まれてしまうのは何だか切ないものがあります。葬儀産業が抱える闇は現代においても深そうです。2016/10/21

sin

80
ひっで~話だ!最初は淡々として話の行く先すらわからない物語が一転、ある人物の葬儀から動き出す。主人公が惹かれる葬儀社でコスメ担当として働く女性…彼女に心を寄せる有能な上司…恋の三角関係という様相をみせて、その実応援できない二人の求婚者の実像を明らかにしていく…そして彼女が最後に選んだ道は…、あまりにも男たちが身勝手で、彼女をないがしろにする様にやりきれない読後感を抱いた。◆英ガーディアン紙が選ぶ「死ぬまでに読むべき」必読小説1000冊を読破しよう!http://bookmeter.com/c/3348782017/01/11

NAO

64
ハリウッドを舞台に、ハリウッドは成功したイギリス人がだけが住める街で、失敗したイギリス人、貧しいイギリス人がいるべきところではないという排他的なイギリス社交界をやり玉に挙げ、葬儀産業に対して痛烈なブラックユーモアをかませるウォーの毒がすごい。この不道徳、不謹慎を、ただブラックユーモアといって笑っていいのかどうか…。2016/05/19

HANA

64
死というものを徹底的に戯画化した一冊。葬儀から厳粛は剥ぎ取られ、そこにあるのは商業主義とコマーシャリズム。ペット葬祭場と人間の葬祭場が並行して語られているが、どっちも流れ作業のように死体の処理が行われているのが何ともはや。登場人物もどこかピントのずれた者ばかりで、気位だけは高いイギリス人や元詩人、マザコンのアメリカ人とか主体性の全くないヒロインとかこれがドタバタにならない方がおかしい。とはいえブラックユーモアとしては大人しめ、この毒性をもっと強くするとモンティパイソンとか筒井康隆みたいになるのかなあ。2014/06/13

nuit

61
厳粛であるべき葬儀まで商業化してしまうアメリカ社会を皮肉ったブラックユーモア溢れる作品でした。ジョイボーイに導師バラモンなるネーミングのセンスも良いし、それぞれ登場するキャラもたっててクスリと笑える。この時代を辛辣かつ風刺性豊かに描かれていて、小気味好く最後まで読ませていただきました。2016/02/01

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