内容説明
理由なき自殺願望者が集うロンドンの夜。クリームタルトを持った若者に導かれ、「自殺クラブ」に乗り込んだボヘミアの王子フロリゼルが見たのは、奇怪な死のゲームだった。美しい「ラージャのダイヤモンド」をめぐる冒険譚を含む、世にも不思議な七つの物語集。
著者等紹介
スティーヴンスン,ロバート・ルイス[スティーヴンスン,ロバートルイス][Stevenson,Robert Louis]
1850‐1894。イギリスの詩人・小説家・随筆家。エディンバラに生まれ、病弱の身ながら、ヨーロッパ、アメリカ西部、南太平洋の島々を渡り歩き、サモア島で没。冒険小説『宝島』や、二重人格小説『ジキル博士とハイド氏』で大評判を博した
南條竹則[ナンジョウタケノリ]
東京生まれ。小説『酒仙』で第5回ファンタジーノベル大賞優秀賞受賞
坂本あおい[サカモトアオイ]
東京生まれ。青山学院大学文学部卒業。翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
星落秋風五丈原
44
「クリームタルトを持った若者の話」 お忍びでロンドンのオイスターバーで飲んでいたフロリゼル王子と腹心のジェラルディーン大佐は、無料で店中の客にクリームタルトを配っている不思議な青年に話しかけられる。興味を持った2人は青年を夕食に招き、彼の口から「自殺クラブ」の存在を知るタルト配達青年が面白い。女性に振られてタルトを買い、相手が食べないというと自分がその分食べ、最後は食事を待っていてくれる王子主従のために、残りを全部食べてしまう。狙われて死ぬよりも、いくら若くても甘いものの食べ過ぎで病気になりそうだ。 2024/08/17
shikashika555
41
奈良の書店に、森見登美彦『熱帯』に出てくる「暴夜書房」に置いてそうな本を 著者自らセレクトした選書コーナーがあった。そこで購入。 普段こういうタイプの本を読まないので新鮮だった。 ぶっ飛んだ冒険物語。でも正義は勝つ。で、ラストの小さな笑い。 予想超越具合と予定調和具合のバランスが古典的で、初めて読むのに 読んでる時の心の上下の振れ幅が馴染みのある感覚だった。 なぜか『水戸黄門』を思い出した😅 ガッツリ読むよりも、通勤などのスキマ時間に 小さなトリップをするのがおすすめ。 2020/07/29
*maru*
39
著者初読み。ロンドンの闇に紛れる理由なき自殺志願者たち…「自殺クラブ」なる怪しげな集まりのお話3編と、恐ろしく高価なダイヤモンドを巡るお話4編の連作短編集。冒険譚を含む7つの奇怪な物語で抜群の存在感を放つボヘミアのフロリゼル王子が魅力的。絶対イケメンでしょ。敬遠していた古典文学、とても読みやすく面白かった。光文社古典新訳文庫も気になる作品が沢山あるので、これを機に他の作品も是非読んでみたい。2018/01/07
彩菜
37
冒険をお求めですか。とびきりのものが…かのボヘミアの王子に関する冒険が有りますよ。勿論それなりの危険があり勇気が必要となりますが。貴方、初対面の青年が勧めるタルトを食べる事は出来ますか? 見知らぬ館の大宴会に飛び入り参加する事は?…悪事に荷担させられるのではないでしょうね、と? 下らない。善も悪も人の妄想に過ぎません。冒険の過程で何があったとしてもただ人間の運命が為されただけの事。それに心が真っ直ぐで理性に曇りがなければ恥を蒙らずどんな困難からも抜け出せるものでしょう。心のままに冒険の頁を開きなさい。2024/05/20
kasim
33
紳士に淑女、使用人が織りなす古き佳き冒険譚。ただの短編集ではなく連作になっているのがまたいい。平凡な青年がいきなり陰謀に巻き込まれ、という型が各篇で繰り返され、まるでヒッチコック映画のモデルのよう。そのたびに新しい視点で物語が進んでいく。初対面の人にも一目で高潔と確信されてしまう、王侯のお手本のようなフロリゼル王子だが、客観的には結構危なっかしく、周囲の苦労がしのばれてしまう。オチを考えると、作者も自分のありえないような御伽噺風の設定を面白がっていたのかも。「自殺クラブ」は数十年ぶりの再読。2025/12/21
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