内容説明
ちっちゃな手につぶらな瞳。姿はかわいいぶたのぬいぐるみなのに、声が渋くて働き者で、妻と二人の子供もいるって…なに!?心優しき中年男・山崎ぶたぶたが、ときにパティシエ、ときにボランティア、そしてときに一人の(?)父親として、人々の心をあたため、勇気づけてゆく―。笑って笑って、最後に静かな感動が残る。疲れた心に元気をくれる十一の奇蹟の物語。
著者等紹介
矢崎存美[ヤザキアリミ]
埼玉県出身。1985年、星新一ショートショートコンテスト優秀賞を受賞。’89年に作家デビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ダイ@2019.11.2~一時休止
164
ぶたぶたその13。今回はバラエティに富んだ短編集。最強の助っ人・噂の人・新しいお母さんなんかがほっこりさせられてイイ。2014/12/25
小梅
137
あ〜山崎ぶたぶたさん、あなたに会いたい! 疲れた時の救世主「ぶたぶたシリーズ」今回も癒されるました。ありがとう😊2018/06/11
ゴンゾウ@新潮部
106
不思議な魅力のぶたぶたさん、今回も癒されました。とてもユニークなキャラクターですが人として決して忘れてはならない本質的なことに気づかされてくれます。2019/05/30
りゅう☆
101
パティシエでスーパー執事だったり、写真館で家族写真を飾られてたり、再び立川刑事登場に懐かしかったり、ボランティアで山案内したり、引っ越しの最強助っ人だったり、鍵を探す姿に恐怖を感じられたり、娘の授業参観で噂の人と囁かれたり、キャラ弁のモデルにされたり、バスの席を譲る姿だったり。相変わらずぶたぶたさんには癒される。最初はその姿を見て誰もがビックリするけど、彼の存在に最後には勇気や希望、感動など心の隙間を埋める何かを自分の中で実感できる。そして出会った人を忘れないぶたぶたさんに優しさと嬉しさが溢れてますね。2017/02/05
kishikan
100
矢崎さん初読み。本屋にいって文庫の棚を眺めていたら、気になるタイトル発見!中を覗きもせずに衝動買いして、この度読んで見たら・・・、あらあら不思議な内容。これは、文章でできたコミックorアニメ本ですね。でも可愛い話ですね。この本は11の短編で構成されていますが、いずれも突如として主人公である可愛らしいおじさんの「ぶたぶた」が登場し、読んでる本人もわけがわからずびっくりしますので、初めてぶたぶたシリーズを読む方は、他のぶたぶたを読まれた方がよろしいかも・・・。でも、思わず微笑んでしまう本当に可愛い話です。2011/10/19