内容説明
不倫相手が離婚し結婚できることになった女が、独身最後にとった行動は!?(『深夜の迷子』)。唐揚げ弁当ばかり食べている太めの女ADには、なぜか男が惹きつけられて(『処女と唐揚げ』)。社内不倫を続けたあげく相手に逃げられた30歳のOLは後輩の男と…(『笑う修道女』)。―不器用ながらも前へ前へ生き続ける女性たちの、本音の性を描いた傑作官能短編7作。
著者等紹介
南綾子[ミナミアヤコ]
1981年愛知県生まれ。2005年「夏がおわる」で第4回「女による女のためのR‐18文学賞」大賞受賞。’07年同作品を収録した単行本『ほしいあいたいすきいれて』でデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ミカママ
190
【読メエロ部】エロ部に入部したので、さっそくそれっぽい作品を。おなじみR18文学賞出身作家さん。南さんの文章好きっ!スルスル行けちゃう。デブでブスでアラサーまでバージンな女子のドロドロとか、ぐいぐい胸に食い込んでくるような臨場感。肝心のエロシーンもかなり好きなんだけど、〇〇を弄られ「ああっ!」て声が出るとこや、「内ももまでぐっしょり」的な表現多発で、もう少し変化球欲しかったところ(;´・ω・)2016/06/10
まさきち
60
再読。前回はどちらかというと主人公の女性の行動にばかり目を捕らわれていたけれど、今回は全体的な流れのほうに目を奪われて、ちょっと異なる印象を持った一冊でした。文体も余分なところがなくて、でも伝えたいことはしっかりと伝わってくるようで、ぜひ他の作品も読みたくなる作家の一冊です。2019/10/07
まさきち
58
【読メエロ部】文章が余計な描写がなく非常にシンプルで、それだけに直球でかかれていてすんなりと読了。登場する女性たちの行動はやや突飛かなと思いながらも、各人少々意地っ張りで、でも寂しさも抱えているところがかわいく思えてしまいました。2017/02/15
らむり
32
R-18文学賞出身の南綾子さんワールド全開。肉食女子短編集です。2013/08/01
巨峰
23
まだ20代の女のためのR18文学賞大賞受賞作家の短編集。性体験の少ない女性が主人公の官能短篇小説が殆ど。女の子が男性の生態について、そういうふうに思っているのかとなかなか興味深い。なにごとをするにも、はじめてがあるんだな。2012/12/11
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