内容説明
二組の夫婦がある―黒川修と典子、小磯直美と稔。黒川夫妻は、互いの浮気を認め合っている。黒川修の相手は小磯直美であり、直美の夫・稔は、妻に疑惑を抱いている。そんな彼も教え子のホステスと関係を結び、新たな性愛の悦びに溺れていく。貪欲に性の刺激を求める二組の夫婦が上り詰めた果てに見るのは…!?性愛描写に男女の真実を探る、濃厚な不倫官能小説。
著者等紹介
勝目梓[カツメアズサ]
1932年東京生まれ。さまざまな職業を経た後、作家を目指す。同人誌「文藝首都」に所属し、’67年「マイ・カアニヴァル」が芥川賞候補に、’69年「花を掲げて」が直木賞候補になる。’74年「寝台の方舟」で小説現代新人賞を受賞。’78年に刊行された『獣たちの熱い眠り』で、一躍、ベストセラー作家となり、迸る情念を描くバイオレンス小説から、時代小説、純文学まで、広範なジャンルでの活躍がつづく(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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