内容説明
根室の名勝・風蓮湖で発見された女の扼殺死体。死体には情交のあとがあり、その夫も姿を消していた。密輸ダイヤの国際シンジケートを摘発するために、札幌中署に赴任した風間昭平は、尾行捜査中に奇禍に遭った鶴見咲子の夫・俊次と、風蓮湖の事件との関連を掴んだ!北方領土返還運動のかげで、巧妙に仕組まれた密輸組織の陰謀を、風間の推理が追いつめる。
著者等紹介
中津文彦[ナカツフミヒコ]
1941年岩手県一関市生まれ。学習院大学政経学部卒。新聞記者を経て、義経北行伝説に材をとった歴史ミステリーの傑作『黄金流砂』で、’82年に第28回江戸川乱歩賞を受賞して、デビュー。その活躍の舞台は歴史ジャンルにとどまらず、社会派ミステリーの『七人の共犯者』で、角川小説賞も受賞した。盛岡市在住(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。