出版社内容情報
ローダンたちへの中国軍の包囲が続くなか、彼の理想に共感する人々はテラニアを目指した。ドイツのエラートもまたその一人だった。
内容説明
トーラは、月の“アエトロン”を離れ、太陽系の惑星調査に向かった。その後“スターダスト”で月にやって来たブルは、“アエトロン”の残骸を目撃する…一方、膠着状態が続くテラニアでは、中国軍がエネルギードームの破壊作戦を密かに進めていた。それを察知したローダンもまた、対抗手段を指示する。同じ頃ドイツのミュンヘンにて、不思議な力を持つエラートは、あるヴィジョンを幻視しローダンの元へ赴く決意をする。
著者等紹介
長谷川圭[ハセガワケイ]
1970年生、高知大学人文学部独文独語学科卒、フリードリヒ・シラー大学イエナ哲学部卒(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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しゃお
18
この巻は今までは描かれていなかったトーラの事が分かります。アルコン人の中では異質とも言える人物である事が読者にも提示され、トーラの探索行の行方が気になります。また、地球では予知夢を見る男エラートがローダンに会いに行こうとする姿が。エラートが見るヴィジョンは一体何を示唆しているのか。そして中国の将軍パイ・ジェンが実際には何を考えているのかも気になります。なにはともあれ毎月続きが出るのはありがたい(笑)。2017/11/11
鐵太郎
15
トーラの太陽系探索から始まります。そして、月面で生きのこった四人の宇宙飛行士の話。回復しつつあるクレスト。クリフォード・モンタニーがここで現れるとは、驚きです。どういうキャラになるのかな。最後に、エルンスト・エラートの登場。彼は多くの人間が切望してゴビ砂漠に集まった人々の中で、ローダンと出会う事ができたのか。2017/10/24
SINKEN
12
【総評】★★★★☆【感想】急に読み辛くなった気がする。描写が細かくなったのと、登場人物が一気に増えたからかな。それでも今のところ面白みは減ってはいないけど。何か色々と気になるところが積み上がってきて、これ以降どう展開していくのかしら?って感じ。スターダストどうなっちゃった?トーラは?中国軍は?そういや、一人はぐれた奴は何してるんだ?ミュータントの動向は?いやはや謎だらけ、、、2017/12/12
徳浄さん
12
2036年6月から7月、ゴビ砂漠(ローダンのもと)に様々な人間が集まって来ようとしている。その中にはもちろんミュータントたちも・・。エルンストン・エラーとのリアルな予知夢は地球の今後にどう影響するのか考えさせられる。しかし、それを阻むパイ・ジュンの中国軍がリアルだ。そこら辺のファンタジー物には大きく水をあけるだろうw。病気を克服したクレストはどう動くのか・・・。面白い、次巻が気になる。次はいよいよ『ミュータント』2017/11/28
とも
10
このシリーズは各巻で著者が違うのだが、この人は読みづらい。何を書きたいのかさっぱりわからない。 各々の行動がいまいち掴めず。話が進まない。推進力がない。クレストはただの病気の地球人にしか思えない。 区切りの8巻までたどり着けるか不安になってきた。2023/07/22