内容説明
依頼を受け悪を討つ―闇の仕置人の組織「六道捌き」。此度の標的は、一万石の大名である名越正邦と、子飼いの御使番・笹岡安二郎という大物だ。両者は立場を利用し、幾多の役職を賂と引き替えに斡旋。一方で、罠にかけ断絶に追い込んだ武家も数多あるという。両家に探りを入れる佐吉と伊助。だが、伊助はそこで、幼馴染みの男女に再会してしまうのだった…。
著者等紹介
浅野里沙子[アサノリサコ]
東京都出身。レーシングチーム、芸能プロダクション勤務などを経て、作家修業に入る。2009年『六道捌きの龍』で鮮烈なデビューを飾った(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ワッピー
3
先に4作目の「埋み火」を読んでから飛び戻ってきました。無事に六道捌きに復帰した龍=佐吉は刀役差配となり、配下の伊助に潜入捜査を命じる。過去に陥れられ、家族を殺された者の復讐を軸に、潜入先で幼馴染と邂逅し、六道捌きとしてのアイデンティティに悩む伊助の苦悩と成長を描きます。このシリーズの魅力の一つは業物の描写ですね。ワッピーはどちらかといえば端正な刃紋に惹かれますが、ここに出てくるものの異形の美(と言っていいのかな?)もぜひ見てみたいものです。2014/02/22
pagrus55
0
☆☆☆☆2017/11/27
nur1202
0
所謂必殺ネタなんだけれど、組織内の権力争いが重要な要素として描かれているのが珍しいですね。 今回は割合ストレートな必殺もの。 人物関係にちょっと工夫有りって言うところでしょうか。 池波ならもう少しあっさり書きそうなものだけどなぁと思ってしまうのは、ま、比べるのが酷というものでして。(^^;2011/07/18