内容説明
江戸で若い娘だけを狙った連続殺人が起こった。南町奉行所同心の玉島千蔭は、殺された女が皆「巴之丞鹿の子」という人気歌舞伎役者の名がついた帯揚げをしていたことを不審に思う。そして、巴之丞の蔭に浮かぶ吉原の売れっ妓。調べが進むなか新たな被害者が―。はたして真犯人は!?大藪春彦賞作家・近藤史恵の時代ミステリー小説シリーズ第一作がついに復刊。
著者等紹介
近藤史恵[コンドウフミエ]
1969年大阪府生まれ。大阪芸術大学文芸学科卒業。’93年『凍える島』で鮎川哲也賞を受賞しデビュー。2008年『サクリファイス』で大藪春彦賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
takaC
129
読友さんに面白いと薦められて入手した幻冬舎文庫版は放置(積)で図書館から借りてきた光文社文庫版を読んだ。短い中で無駄なくテンポ良くまとめられていて確かに面白かった。シリーズ物らしいので引き続き読めるといいな。2015/04/25
ダイ@2019.11.2~一時休止
122
猿若町捕物帳その1。時代ものは読みにくくて苦手なんですがこれは結構読みやすくてイイです。2017/10/15
へロム
107
近藤史恵さんの時代物ミステリー「猿若町捕物帳」シリーズ第1巻。登場人物がそれぞれ個性的で面白いうえ、謎解き要素もあり、すらっと読めてしまう。続きも読んでみよう。【図書館本】2014/06/26
藤枝梅安
97
「サクリファイス」で有名になった近藤さんだが、実は時代小説の名手。南町奉行の同心・玉島千蔭(「淡島千景」じゃないよ)と千蔭の父・千次郎の代から仕えている手下の八十吉が難事件に取り組むシリーズの1作目。近藤さんの文体は無駄がなく滑らかだが、その分、読者は気をつけて読み進めないと人間関係を見落とす恐れもある。量も長過ぎず短すぎず、時代小説の伝統をしっかり踏まえた小説である。3人の若い女性が相次いで殺される。どの死体にも歌舞伎役者・水木巴之丞が愛用する鹿の子模様の帯揚げが残されていた。2010/11/13
ひさか
83
2001年10月刊。文庫書下ろし。シリーズ1作め。南町奉行所同心の玉島千蔭と江戸のシリアルキラーの対決を描く長編。あれもこれもと詰め込み過ぎの感あり。部分では、面白いのですが、持続せず、退屈なところがありました。2015/08/31
-
- 和書
- 骨董縁起帳 〈23〉