光文社文庫
バルト海の復讐

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  • サイズ 文庫判/ページ数 297p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784334745134
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

内容説明

ハンザ同盟の豪商から船を任された若き船長エリック。だが、高価な琥珀を買い付けた帰路、船員の裏切りに遭い、海に投げ込まれてしまう。魔女だという老婆に助けられ命拾いをした彼は、事件の裏にある陰謀の存在を知る。自らの誇りを守るため、腕利きの騎士や黒猫の「白」とともにエリックは立ち上がる。15世紀の北ドイツを舞台にした大冒険が始まった。

著者等紹介

田中芳樹[タナカヨシキ]
1952年熊本県生まれ。学習院大学大学院修了。’78年「緑の草原に…」で幻影城新人賞を受賞。’88年『銀河英雄伝説』で星雲賞(長編部門)受賞。2006年『ラインの虜因』でうつのみやこども賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

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ehirano1

72
冬のバルト海に落ちたら数分ももたないんじゃ・・・という野暮なツッコミはさておき、薄味の復讐劇(?!)でしたwww。一方で、おそらく著者のリサーチによるものと思われるハンザ同盟や当時の海事取引の商慣習が興味深かったです。2024/03/09

海猫

65
15世紀の北ドイツを舞台にした復讐劇。当時の生活習慣や風俗、ハンザ同盟のことが描き込まれていてトリビア的に楽しめる。起承転結がはっきりしており一冊本でコンパクトにまとまっているものの、復讐ドラマとしてのカタルシスもコンパクトといったところ。主人公のエリックは復讐心を燃え上がらせるタイプではなく、どこかのどか。22歳ながらも性格が少年っぽいのでジュブナイル的な味わい。重厚な復讐劇ならこの間、「モンテ・クリスト伯」を読み直したとこだし、この作品なりの軽快さを味わうべきか。脇役ではホゲ婆さんのキャラが良かった。2024/10/25

緋莢

17
「こんなことしたくなかったんだがねえ」ハンザ同盟に所属する商船の中で、もっとも若い船長になったばかりのエリック。だが、記念すべき最初の航海で、航海士らに裏切られ 海に投げ込まれるも、何とか一命をとりとめる。〝魔女”と噂される老婆に助けられたエリックは、復讐を誓うが…<小学生のころ百科事典で「ハンザ同盟」の名を知って以来、ずっと興味を抱きつづけてきた>と後記で書く著者が、作家になってから取材も行い、書いた作品(続く2024/03/08

さえきかずひこ

14
力が無くても人に助けてもらい生きていくのが成熟した大人の処世術だろう。それを主人公は(たぶん)実地で学んだのだ。つまり、本作は海洋冒険ものを通じて描かれるビルドゥングスロマン。そして、いちばん重要なのは復讐は虚しいということ。死んだ祖父が返ってくるなら、復讐のし甲斐もあるというものだが、憎い相手を殺しても死者は蘇らない。当たり前のことだがこれが重要なメッセージだろう。当方39歳中年でそれなりに物語を浴びてきたのでほとんど先の展開が読めてしまったのだが、肌艶のあるぴちぴちとした少年が読んだら楽しめるだろう。2019/11/13

うめ

13
色々と軽いから、少年少女向けなのかしら?だけど、それなら尚の事、逆境を糧に、まっとうに生きて成功する、事をとかず、小さく復讐にまとまってしまっているのが物足りないところ。面白くはあるんだけれど、皆川博子作品の洗礼を受けてしまった私には、軽く思えてしまうかな。2014/12/19

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