内容説明
熊野の夏を彩る大花火大会で起きた暴発事故。桐谷千鶴の夫で花火師の達彦が事故に巻き込まれ、右手を負傷する。本当に事故だったのか?疑惑が蠢くなか、花火師の丹波景は千鶴になぜか冷ややかな態度をとる。さらに千鶴と景、それぞれの兄がある作意の下で交錯し始め…。二組の兄妹に秘められた過去とは?宿命により炙り出された人間の哀感を描くサスペンス。
著者等紹介
高野裕美子[タカノユミコ]
北海道生まれ。立教大学文学部仏文科卒。1999年、『サイレント・ナイト』で第3回日本ミステリー文学大賞新人賞を受賞。2008年、急逝(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。