内容説明
蒲鉾工場に勤めるぼくが巻き込まれるのは奇っ怪な事件ばかり。怪物化した蒲鉾に社員が誘拐されたり、食べられちゃったり…。特殊事件調査検討解決係の一員として、係長に危険な任務を押しつけられる毎日だ。ちょっと生意気な小学生「レイコちゃん」との冒険が、ぼくをさらに不思議な世界へと運んで行く―。奇妙でどこか滑稽でなんだか怖く、なぜだか懐かしい、SF大賞作家が贈る大人のためのファンタジー。
著者等紹介
北野勇作[キタノユウサク]
1962年兵庫県生まれ。’92年に『昔、火星のあった場所』で第4回日本ファンタジーノベル大賞優秀賞を受賞し、作家デビュー。2001年には、『かめくん』で第22回日本SF大賞を受賞している。「虚航船団パラメトリックオーケストラ」の劇団員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
鷺@みんさー
34
ああ、この感じ…これ。こういうの、好きなんだよなあ。なんとなく違和感あるのに、見てみぬふりして、でもあちこちに不穏な単語がギョッと出てきて、ああ、ああやっぱりな、っていう。でも切なくて、だからこそやっぱりこれはSFなのです。ラストの余韻が好きだなあ。2020/05/14
ちょん
26
ちょー、蒲鉾って❗と読み始める前に思い、読み終わってから、うわっ、蒲鉾って❗に感想が変わる(笑)ふざけきってるぜ、と思いながら読み始めたのに、この世界観に囚われて抜け出せなくなってます。北野さんのうすら寒い世界大好きだなぁ。広々としてるのにすぐそこに境目があるような世界観。この人の本しっかり集めて読み返したくなります✨2019/07/28
ぜんこう
24
表紙と題名を見て、ファンタジーか軽いミステリーかと思ったら全然違った。 SFっぽいホラーなんだけど「蒲鉾」という単語によって緩めになることもあればグロい怪物になることもあれば。 図書館で借りて失敗したかな、と思ったけど、最後には戦争の悲しい影というか、意外と深い話で終わった・・・でも途中までがなぁ(^^;) 途中あきらかに「2001年宇宙の旅」であろう話の部分は少し楽しかったけど。 不思議な話でした。2016/04/29
ぜんこう
20
北野勇作さんを初読した本を再読。軽い題名ではあるけど、戦場自体は描かれないけど、兵器としての蒲鉾、兵器としての蒲鉾工場、そして蒲鉾工場で働く人・・・人なのか蒲鉾なのか生きてるのか死んでるのか。好き嫌いがはっきり分かれそうですけど僕は好きなほうです。「2001年宇宙の旅」のモノリスを蒲鉾板とする表現も好きです(笑)2019/12/04
星落秋風五丈原
20
あなたはどうしますか?上司が、蒲鉾にさらわれたら。そう、あの、食卓でお馴染みの蒲鉾です。想像できますか?本作に登場する蒲鉾は、暴走したり、あろうことか、人間に化けたりするんです。これがほんとの、食品偽装。いやいや、違うでしょう。それはさておき、物語の中では、蒲鉾は兵器なんです。それも、平和のための兵器。2008/08/06




