内容説明
文政四年、下斗米秀之進(後の相馬大作)は、仲間の密告により帰国途中の弘前城主の激撃に失敗。幕府は吟味方に調査を命じた。南部と津軽両藩の積年の確執は江戸にも飛び火し、南部家の新藩主・南部利用が毒矢を放たれ急死する。お家断絶の危機に江戸家老は替え玉づくりを策した。家老の命で側近・胆沢恭二郎は急ぎ国許に赴き、偽の新主君と共に江戸を目指すが…。
著者等紹介
信原潤一郎[ノブハラジュンイチロウ]
1934年兵庫県播州赤穂生まれ。地方公務員定年退職後、『鬼の武士道』でデビュー。日本ペンクラブ会員。日本音楽著作権協会会員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ペンギンに気をつけろ
1
★★★★Bカ△ 実際にあった南部と津軽の関係をもとに書かれている。ラストの恭二郎が切ない。「花は散り 葉は木枯に落ちてこそ まことのさまを あらわしにけれ」2013/09/21
しろ
1
登場人物が皆、筋がとおって爽やかな印象でした。この作品で津軽憎しが刷り込まれちゃったかも(笑)。2011/03/03
午前0時
0
10 物語に出る地域の土地勘があるので読みやすかった。南部から津軽が独立したくだり、今更ながら知った。津軽のやり方って汚いな。読み応えがある本だが、読書メーターの登録者7、感想3と少なさにビックリ。2024/06/12