内容説明
『招き寿司』チェーン社長・豪徳寺豊蔵が破格の金額で探偵・鵜飼杜夫に愛猫の捜索を依頼した。その直後、豊蔵は自宅のビニールハウスで殺害されてしまう。なぜか現場には巨大招き猫がおかれていて!?そこでは十年前に迷宮入りした殺人事件もおきていた。事件の鍵を握るのは“猫”?本格推理とユーモアの妙味が、新しいミステリーの世界に、読者を招く。
著者等紹介
東川篤哉[ヒガシガワトクヤ]
1968年広島県尾道生まれ。岡山大学法学部卒。’96年から公募アンソロジー『本格推理』『新・本格推理』に短編を発表。2002年、カッパ・ノベルスの新人発掘プロジェクト「Kappa‐One」第1弾に選ばれた『密室の鍵貸します』で、本格的にデビューを果たす(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
mae.dat
278
烏賊川市シリーズ第3弾。これが読みたくて前段のシリーズから順に読んできましたよ。漸くです( ¨̮ )。おい、ねこにイカ挙げるなし。でね、ねこは出てきますが、トリックに使われている訳でも無いし。ねこが多ければ多い程に真相が闇に隠される訳でも無いし。タイトル詐欺ではありました( ໊๑˃̶͈⌔˂̶͈)ナンダヨー。招き猫への並々ならぬ思いは、豪徳寺が招き猫寺である事と無関係では無いですよね。10年? いや15年位前に行ったなぁ〜。2024/12/30
ちょこまーぶる
147
面白いのですが、少しモヤモヤも残った一冊でした。ビニールハウスと招き猫のトリックとかは非常に面白かったんですが、もう少し猫が前面に出てきて、猫の行動が謎を解決に導いていくというミステリーを期待していたので、少し物足りなかった感がありますね。それと、動機をもう少し明確に表現してほしかったと思っています。でも、登場人物たちの会話のやり取りは秀逸で次の会話を楽しみにしながら読み進めることができました。猫好きの人もミステリー好きの人も十分に楽しめる一冊ではないかと思いますね。2016/01/07
再び読書
135
厚みと猫の多さにごっちゃになりながらも全く整理もしないで読み進めたので、時間がかかりましたが、結論面白かった。生きた猫と招き猫が交錯するので、最初は訳がわかりませんでしたが、終盤一気に解決する。こんな物語を創作する東川氏流石です。最初「謎解きはディナーの後で」から入ったので、ここまで彼の本を読み進めると思いもしませんでした。烏賊川市シリーズ、まだ積読があるので楽しみになりました。この作家も表面上の軽さの奥に、なかなか強かな実力があると思わせる作品でした。ほかのシリーズも少しづつ読んでいきたいと思います。2015/12/13
ダイ@2019.11.2~一時休止
129
烏賊川市その3。バカバカしいけどトリックがイイ。2013/08/08
りゅう☆
106
今回は猫が欠かせませんね。いつの間にか、また家賃12ヶ月分滞納した鵜飼が引き受けた依頼はミケ子という猫探し。ある日、ビニールハウス内で遺体が発見された。砂川警部が刑事時代の未解決事件と関連あるのか?そして次なる殺人事件が…。鵜飼探偵事務所の3人トリオのおちゃらけた部分が目立つのに、死に際での最後の言葉、ミケ子の名前等しっかりと伏線張られ、手の込んだトリックもなるほどねと感心。最後は少し切ない現実あったかもだけど、砂川警部は名誉挽回できてよかった?最後はやはり鵜飼の見せ場ありで主人公の威厳保てたかな?笑→2017/05/06