内容説明
亡父母の墓詣での帰り、おことは古着屋の見世先に、黒椿の花をあしらった母親の形見にそっくりの帯を見つけた。それは去年何者かに盗まれたもの。翌日、見世を訪ねるが売られた後で、思案の末、おことは訴えて出た。南町奉行所同心・秋山五六郎は、手下の半次やお富を使い、古着屋に帯を売りに来た女を探す(表題作)。江戸が情感豊かに息づく、人情味溢れる捕物帳。
著者等紹介
西村望[ニシムラボウ]
1926年高松市生まれ。新聞記者などを経て作家に。’78年に刊行された『鬼畜』で犯罪小説の新分野を切り拓く。その後、『薄化粧』『丑三つの村』『刃差しの街』(いずれも直木賞候補作)など話題作を発表、映画化された作品も多い(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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