内容説明
寺社奉行の配下にある古筆家九代目当主・了意は、長老の宗鴎や高弟たちを連れ、しばしば古書画の鑑定に遠出する。美の魔力に取り憑かれた人間の欲は果てしなく、ときには心まで狂わせ、邪まなことを企む輩からの災いが降りかかる。そこで古筆家では、花見の時に知り合った腕利きの浪人・岩佐惣九郎に警固役を頼み、不埒な輩に立ち向かうが…。
著者等紹介
澤田ふじ子[サワダフジコ]
愛知県生まれ。愛知県立女子大学(現愛知県立大学)卒業。1973年作家デビュー。「陸奥甲冑記」「寂野」で第3回吉川英治文学新人賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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