光文社文庫
彼女について知ることのすべて

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  • サイズ 文庫判/ページ数 461p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784334743345
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

内容説明

その夜わたしは人を殺しに車を走らせていた。突然、停電のため暗闇が街を襲う。そして二時間後、事件はすでにわたし抜きで起こってしまっていた。―わたしは小学校の教員。愛した女には危険な愛人がいた。ふたりで殺害計画を企てるが…。男は約束を守れなかった。女は実行した。思いがけない結末。ふたりを待つ現実。切ない「思い」が胸を打つ傑作長編。

著者等紹介

佐藤正午[サトウショウゴ]
1955年長崎県佐世保市生まれ。’83年『永遠の1/2』ですばる文学賞を受賞。2000年に刊行した『ジャンプ』はベストセラーとなり、「本の雑誌」ベスト1に選ばれる。著書多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

ぐうぐう

28
主人公である「わたし」が、八年前の出来事を振り返る形で『彼女について知ることのすべて』は始まる。しかし、事はそう単純ではない。なぜなら「記憶は無数の泡のようなものだ。記憶のそばには必ず幾つもの記憶が、時間的なずれさえ含んだ記憶の群れがひしめいている。肝心な記憶のまわりを些細な記憶が取り囲み、いつか混じり合ってどこが中心なのかもわからなくなる。人は覚えていたいことだけを覚えているわけにはいかない」からだ。主人公の行きつ戻りつする記憶に、読者は翻弄されながらストーリーを追わざるを得ない。(つづく)2017/07/12

ソラ

18
文章の雰囲気は好きだし、話としても引き込まれるところがあったのだが、主人公の男の思考が自己中心的すぎてまったく感情移入できず、何度も読もうとはちょっと思えないかな…。2022/03/13

majimakira

17
人を殺しに車を走らせる1984年の夏。そこで起こったひとつの事件を徐々に形づくる、冬・春・夏そして秋の季節の中に語られる事実と、それぞれの女性との距離と、いくつかの決断と、そしてまたいくつかの、事情が違っていたかもしれない別の時間や人生への想い。主人公の隣にいつもいながらも、読みながら自分がどの時点にいて、彼のどんな想いを感じ取っているのか迷うような、佐藤正午氏の巧みな物語りに翻弄される心地良さ。この、自分の拙い筆舌に尽くし難いほどの魅力を、見事に言い表されている池上冬樹氏の解説の筆致にも唸らされた。2020/08/15

choco

13
ダメ男の公務員にイライラする。2015/01/28

ミヤッチ

12
序盤でいまいち内容が掴めず読み返しましたが、そのあとは一気に読めました。舞台は長崎の佐世保と五島かなぁ〜、とか思いながら読みました。『身の上話』でもそうでしたが、淡々と話が進みながら大きな事件に発展していく文章がいいです。佐藤正午をもっと読みたいと思いました。2018/10/31

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