内容説明
能登半島にあるホテルの一室で、観光ツアーで訪れた主婦の死体が発見された。死因はシアン化合物による服毒死。部屋には内側から鍵がかけられ、ルームキーも室内に残された完璧な密室状態だった。それらの状況から警察は自殺説に傾くが、ルポライター浦上伸介はその死に疑問を抱き、自殺に見せかけた他殺だと確信する。名探偵・浦上が初の密室トリックに挑んだ。
著者等紹介
津村秀介[ツムラシュウスケ]
1933年、神奈川県横浜市生まれ。出版社勤務を経て、’51年より作家活動を開始する。’82年『影の複合』でミステリー作家としてデビュー。以後、『新横浜発12時9分の死者』などルポライター浦上伸介を探偵役とした、「アリバイ崩し」ひとすじに発表し続けた。2000年没(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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