内容説明
家族だけを最優先に生きてきた主婦・妙子。五十歳になった今は、愛犬・ゴールデンレトリバーのポポが頼りだ。そのポポが、不幸な事故で隣家の子供を咬み殺してしまった。夫と娘は世間体を考え、犬を差し出そうとする。妙子はすべてを捨てて逃げた。ポポを守るために…。妙子の行き着く先に待つものは?家族とは、幸せとは何かを問う、感動のロード・ノベル。
著者等紹介
篠田節子[シノダセツコ]
東京八王子生まれ。東京学芸大学卒。1990年『絹の変容』で第3回小説すばる新人賞を受賞し、作家活動に入る。’97年『ゴサインタン』で第10回山本周五郎賞を受賞。同年『女たちのジハード』で第117回直木賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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