内容説明
―旅姿の男を襲う二人の浪人。仲裁に入った片桐弦一郎は、仲違いで負傷した浪人を長屋に連れ帰る。その男は信濃の元藩士で、意趣返しで襲ったという。二日後、暇乞いをした男の死体が発見された!憤る弦一郎の前に、信濃飯坂藩元執政・千坂兵庫から使いが来た。どうやら男はお世継ぎ問題に絡む政争の犠牲になったらしい。弦一郎は、千坂の依頼で信濃へ旅立つが…。
著者等紹介
藤原緋沙子[フジワラヒサコ]
高知県生まれ。立命館大学卒業。小松左京主宰「創翔塾」出身(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ベルるるる
25
おきんさんが1作目に続いて登場。これからもどんどん登場して欲しいキャラ。 和紙で作る元結の話は面白かった。今は髷もないし必要ないけど、これが水引へと発展して今も私達の生活の中にちゃんと残っているものね。2019/03/31
ごへいもち
9
上手く行き過ぎ。問題が大き過ぎ、もっと些末な話でいいのに。だけど気楽に読める2024/01/17
ひろん
7
渡り用人片桐弦一郎2。用人には雇われないのかな、と思いましたが二話目で用人に。このまま解決の方法がないのでは?と思いましたが、解決してスッキリです。2014/03/22
ひかつば@呑ん読会堪能中
7
人は助けたが事件は闇の中、で終わりと思ったら、舞台を信州飯坂に移し、雇われ用人としてすべて解決する手腕はお見事! いい人ばかり出てくるのでなんとも気持ちよいが、悪人があっさりやられすぎだなー(w) でもまぁ読み終えて心地よいので次を探すとしよう。 2013/02/15
けいちか
6
いきなり旅先におきんが現れたのは方便か。こういうキャラの立った登場人物がいると、話しが動きやすい。2015/06/23