内容説明
長源寺大志とフーバーは、新大阪発、博多行きの新幹線に映画撮影のエキストラとして乗車していた。警視庁から急報が入った。三億五千万円強奪事件の犯人が現金と拳銃を所持し同乗しているというのだ。博多に到着する前に、乗客を巻き込まずに、犯人を捕らえねばならない。元捜査一課長・長源寺とフーバーに訪れる最大の危機。サスペンスと愛情と―。大好評、第3弾。
著者等紹介
笠原靖[カサハラヤスシ]
福井県小浜市出身。明治大学法学部卒業。福井放送アナウンサー、学習研究社を経て、イラストレーターとして独立。1990年『夏の終り』で、第7回織田作之助賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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KAZOO
107
フーバーシリーズ第三巻目で、短編5作が収められています。新幹線にこのような大きな犬というのは考えてもびっくりしますね。誰でにも注目の的になってしまうのでしょう。題名がちょっとという感じがしますが。ほかの作品でも珍しい犬が出てきます。この犬ばかりではなくマダガスカル産の犬だそうです。現物を見てみたい気がします。いろいろ考えてくれますが、マンネリ化を避けるための工夫もされている感じがします。2016/04/23
ちょこまーぶる
53
前作に引き続き面白く、今回は感動作でもあった一作でした。元警視庁捜査一課でエキストラをしている長源寺氏とフーバーの心温まる短編集なんですが、本当に心が温かく作品の数々で読み進めながらフーバーに対して「頑張ったねとか嬉しいね」と実際にフーバーが目の前に居るかのように本に向かって語り掛けてしまうほどです。特に4作目の「絆」では、読みながら涙が込み上げてくる程の感動でしたね。そして、どこかでフーバーと長源寺氏に会えないかなぁ~とすら思ってしまいました。今回も二人(人と犬で)の活躍に拍手を送りたいです。2016/08/07
まこまこ
2
★★★★⭐2019/09/08
かの
2
なんだか、シリーズが進むにつれてタイトルが「名犬フーバー」じゃなくて「万能長源寺」で良いんじゃないかなぁと思う今日この頃。新幹線の話でのひっくり返しのさらにひっくり返す展開は面白かったです。2011/08/25
きらら
0
☆☆☆2011/10/10