内容説明
「あらゆる魚の肝の中で一ばん味のいいのは、カワハギの肝ということに落ちつくのではあるまいか」イタリア・ルネッサンスの研究などで知られる著者は、生きるよろこびの一つが舌にかかっている、と言う程の食いしんぼう。しかも、生半可なグルメではない。おいしいもののためなら、自ら野菜を栽培し、蜂蜜を作る。“食”と“味”を追求する実践派食通人の名エッセイ。
目次
食いもの談議(食いもの談議;朝・昼・晩;美食について ほか)
野外食い歩きの記(冬;春;夏 ほか)
食卓歳時記(大根おろし;うどん;刺身 ほか)
著者等紹介
杉浦明平[スギウラミンペイ]
1913年愛知県生まれ。東京帝国大学文学部卒業。『レオナルド・ダ・ヴィンチの手記』『ミケランジェロの手紙』『ルネッサンス巷談集』などの翻訳をはじめとするイタリア・ルネッサンスの研究活動に多大な功績を残す。’71年『小説 渡辺崋山』で毎日出版文化賞を受賞。2001年、没(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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