内容説明
しがない貧乏学生・戸村流平にとって、その日は厄日そのものだった。彼を手ひどく振った恋人が、背中を刺され、4階から突き落とされて死亡。その夜、一緒だった先輩も、流平が気づかぬ間に、浴室で刺されて殺されていたのだ!かくして、二つの殺人事件の第一容疑者となった流平の運命やいかに?ユーモア本格ミステリの新鋭が放つ、面白過ぎるデビュー作。
著者等紹介
東川篤哉[ヒガシガワトクヤ]
1968年広島県尾道生まれ。岡山大学法学部卒。’96年から公募アンソロジー『本格推理』『新・本格推理』に短編を発表。2002年、カッパ・ノベルスの新人発掘プロジェクト「Kappa‐one」第1弾に選ばれた『密室の鍵貸します』で、本格的にデビューを果たす(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
1 ~ 1件/全1件
- 評価
-
世界図書館の本棚
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
mae.dat
268
いかがわしいシリーズ第1弾。烏賊川市シリーズとは聞いていたのですけど、プロローグ読んでねこれは捩りに違い無いと思ったよね。そして読み終えて確信に変わりました(❛ᴗ❛)✧。解説の有栖川さんは「ユーモア本格ミステリ」としていますが、どうなんでしょうね。確かに文体は堅苦しく無くて読み易いし、地の文で東川さんがしゃしゃり出てくるのも可笑しい( ¨̮ )。状況とかを整理してくれて有り難い。過ぎた悪ふざけは無くて良かった。そしてHowdunitは賢い人なら到達出来るくらいヒントも出てた気がするよ。あっ、紙幅が無い。2024/09/12
再び読書
243
期待していなかった割には、結構面白く読めた。烏賊川市シリーズ第一弾、戸村と義兄の掛け合いが面白かった。また謎解きも、それなりに面白く、それほど本格的なミステリーファンでは無いぼくには適度に楽しめた。このシリーズ読み進めていきます2013/10/10
遥かなる想い
212
本屋大賞を受賞した東川篤哉のデビュー作を読んでみたが、退屈だった。貧乏学生戸村流平が彼女に振られた上に、その彼女を殺害され、同時に先輩も殺害される・・文体が軽いため、楽に読めるが逆に緊張感がなく殺人の動機・謎が単純・・2011/11/01
射手座の天使あきちゃん
212
事件の舞台は烏賊川市(いかがわし)、なんて設定で本格ミステーと銘打って書き始められる東川さんの思考回路が、よほどミステリアスなんですけど・・・(笑) どこをどう読んでもコメディでした <(^_^; でも作品のタイトルだけで次作も読みたくさせる才能には脱帽、お見事ですぅ!! (^_^)v2011/11/03
ダイ@2019.11.2~一時休止
180
烏賊川市その1。デビュー作はコミカルだが本格長編で面白い。本作は流平が主人公なのに今後は・・・。2013/08/07