光文社文庫<br> 十六夜華泥棒―鍵屋お仙見立絵解き

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光文社文庫
十六夜華泥棒―鍵屋お仙見立絵解き

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  • サイズ 文庫判/ページ数 253p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784334740115
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

内容説明

江戸の文化が花開いた明和年間、絵師・鈴木春信の美人画に描かれ、人気者となった谷中・笠森稲荷の茶汲娘・鍵屋お仙。その美貌とは裏腹に、推理の冴えもたいしたもの。春信が描く四季折々の風物を背景に、目明かしの富蔵、飴売り土平、歌舞伎役者・瀬川菊之丞らと、下手人の背後に潜む真の悪を暴く。時代小説の新星、人情派娘捕物帳で、颯爽とデビュー。

著者等紹介

山内美樹子[ヤマウチミキコ]
青森県生まれ。神奈川大学法学部卒業。日本公認会計士協会等経理関係の仕事に携わりながら、執筆活動を始める。1999年、山村正夫小説講座(現在は山村正夫記念小説講座)に入り、山村氏に師事する。山村氏の急逝後、遺志を継ぎ、名誉塾長に就いた森村誠一氏の薫陶を受ける。2005年、「十六夜華泥棒」で、第三回北区内田康夫ミステリー文学賞審査員特別賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

のびすけ

20
笠森お仙は、江戸谷中・笠森稲荷門前の水茶屋「鍵屋」で働いていた看板娘で、浮世絵師・鈴木春信の美人画にもなった実在の人物。春信の名画を背景に、お仙らが身の回りで起きる事件の悪を暴く連作短編。お仙は瓜ざね顔で色白、口唇はさくらんぼのように丸く赤く、鶯がさえずるような澄んだ美しい声。笑うと右の頬に笑くぼができる。そんな魅力的なお仙が働く茶屋は、お仙目当ての男たちでいつも賑わう。茶屋で働く表の姿と、悪を懲らしめる裏の姿が必殺仕事人のようで格好いい!頭の中で素敵な女優さんをイメージしながら楽しく読めました。2021/06/20

もんらっしぇ

13
このお正月はお手軽気分で捕物帳でも読もうと積読本の中から選択。美貌のヒロインの鍵屋お仙をはじめ、登場人物に鈴木晴信の美人画に登場する娘たちが次々と登場して楽しめます。作者は故・山村正夫氏や森村誠一氏の薫陶を受けた経歴とのことで、トリックや謎解の筋書きは見事。目明かしの富蔵、飴売り土平、歌舞伎役者・瀬川菊之丞ら登場人物たちのキャラクターも個性的で面白く、映画化・ドラマ化をしたら良いと思える作品。 2020/01/02

藤よい

5
4話ある中で3話目はちょっと分かりづらかったかな…。表題作の十六夜華泥棒が良かったです。2019/11/20

茶道具

3
〈明和の二大美女〉の一人と称される美貌のお仙が、持ち前の冴える推理力で下手人の背後に潜む真の悪を暴く。普段は腰掛け茶屋の茶汲み娘、しかしてその実態は?という、女主人公には珍しい設定に驚いた。2012/09/04

津島澪

1
作者は、江戸の知識の豊富な人なんだと思う。お仙が探偵役としては、それほど活躍していないのが残念。2018/08/17

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