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光文社文庫
首断ち六地蔵

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  • サイズ 文庫判/ページ数 373p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784334739232
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

内容説明

豪凡寺の六地蔵の首が何者かに持ち去られた。悪質なカルト集団を取り締まる特殊法人・寺社捜査局に勤める魚間岳士は、住職の風峰と調査に乗り出す。が、地蔵の首が見つかるたびに、そばには奇妙な死体が。邪悪な見立て殺人の謎を次々に解決していく魚間たちは、背後に新興宗教教祖の存在を突き止めるが!?超絶技巧の推理合戦!本格魂が炸裂する傑作ミステリ。

著者等紹介

霞流一[カスミリュウイチ]
1959年岡山県生まれ。早稲田大学政治経済学部卒。94年、『おなじ墓のムジナ』で第14回横溝正史賞佳作に入選しデビュー。以降、徹底した論理とユニークな趣向を駆使した本格推理小説、自称「獣道ミステリ」を次々と発表
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

とろこ

62
これは…。なんと表現すればよいのだろう。バカミス的本格推理小説なのか、本格推理小説的バカミスなのか。ギャグのセンスも独特というか何というか…。読んでいる途中で、「もうお腹いっぱい」状態になってしまったけれど、どうにかラストまで読んだ。この小説は、読み手を選ぶタイプだと思うので、敢えてお勧めはしない。個人的には、嫌いではないけれど好きではない。好きではないけれど嫌いでもない、という、曖昧な感覚です。2021/08/29

koma-inu

35
六地蔵の首が現れるところ殺人が起こる、6+1連作短編作。これはすごい!6事件で30の謎解きがある、多重解決とどんでん返しの嵐。ワトスン役の魚間がトンチンカンな解決を打ち出し、「世界一痛い密室」など失笑のフレーズが出ます。終始バカミスのごとく話が進みますが、最終7話は、予想を超えた怒涛の展開。トリック自体は古典的ですが、全編に入れ込まれた伏線で成立させているのが、お見事です。「身代わり」というテーマも読後感を良くしており、本格推理物の要素がこれでもか!と詰め込まれた、秀作です。2022/02/10

おうつき

24
消失した6つの地蔵の首に纏わる事件を扱った連作短編。個々の短編は良い意味でツッコミ所の多いバカミスで楽しめただけに、最終章はいらないなと感じてしまった。どんでん返しがあまりにもベタすぎて、それぞれが完全に独立した短編として終わってくれた方がまだ良かった。2021/07/18

bayashi

13
多重解決もの特有のちょっと流したくなる前座推理も緩さと楽しさで読ませる偉大なユーモアミステリ。どちらかというとやりとりではなく一人語りの地の文・内観で笑わせにかかるこのタイプ、手に取ったことなかったかも。面白かった。別に何もつかめてないけど経験からちょっと掠めちゃってたのはよくはない。しかたない。もし出家したら戒名は風賄にしますね。2025/07/03

あああ

9
あああ!風峰好きだったのに~!!すごい作品ですよ、最後にどんでん返し!最後の一話で世界が変わる!――それだけに、風峰が、風峰がぁ……。彼はちょっと残念ですけど、大抵好きなキャラが犯人だった時の虚しさがあんまりないので、そういう点では、明るい作品だな~と思います。ある意味、こういう結末でよかったかも。霞流一すごい。もっと他の作品も読みたいなぁ。2017/12/05

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