光文社文庫
アジアン怪綺(ゴシック)―異形コレクション

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  • サイズ 文庫判/ページ数 660p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784334736125
  • NDC分類 913.68
  • Cコード C0193

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

absinthe

60
和風ホラーでも洋風ホラーでもない。春巻きやトムヤンクンの香りのするホラー?新しいテイストの面白さ。超短編がてんこ盛りなのも良い。2017/01/27

佐倉

10
中国、韓国、東南アジア、沖縄…日本本土を取り巻く亜細亜を舞台にざわざわとしてエネルギッシュな怪異譚が繰り広げられる。面白かったのは上海の妓院で幼い頃に行方不明になった弟とそっくりな妓女と出会う蠱惑的な雰囲気が魅力的な『双つ蝶』篠田真由美、両班に嫁いだ娘が厳しいキムジャンの季節を過ごす中で神様と出会う『沈蔵』中内かなみの白菜を切るのに鉄は神様の怒りを買うので竹包丁を使うとか手に味のある女など習俗が興味深い。一休宗純が怪異を相手取る『甤』朝松健は一見して読み方の分からない字から悍ましい呪が導き出される一作。2024/12/25

siva

9
ジャパニーズホラーは欧米もののキリスト教的考え方に縛られない分怖さは上だと常々思ってます。そのジャパニーズホラーがアジアを舞台にするとまた独特の雰囲気が。夢か現か暗い路地を彷徨い歩くような・・収録数が多いので玉石混合、ひとつふたつお気に入りが見つかるのでは。色々な小説や漫画、映画にも取り上げられる上海租界、興味深い。2015/07/10

訪問者

4
異形コレクションアジア編であるが、各作品の扉の水木しげる秘蔵の仮面のコレクションの数々が何とも凄まじい。物語の方は、李氏朝鮮の両班でのキムチ作りを描く中内かなみ「沈蔵」、現実と夢の世界が奇妙に交錯する林巧「ココヤシ」、フィリピンの怪物を描く町井登志夫「ギーワン」等、この巻も魅力的な作品が多い。2024/04/05

ひょろ

4
亜細亜という独特な色を持つ世界を描くアンソロジー。 各作家の作品もさることながら、水木しげる氏のコレクションで飾られた扉もいい味を出している。2019/11/01

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