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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ehirano1
80
表題作について。明智小五郎が出てくるまで全く犯人が分からず(=推測できず)次々と犠牲者がでるばかりで、これは著者の新たな方向性かなと思わされましたwww。やはり稀代の作家の作品は奥が深いです。2023/02/12
KAZOO
23
むかしラジオなどで放送されたシリーズの代表作の少年探偵団、そのほかに妖怪博士、表題作の悪魔の紋章の三つが収められています。どれも読んでいると懐かしく、本当に芝居がかった二十面相と名探偵明智小五郎のやりとりなど楽しく読めます。突っ込みどころはいろいろあるのですが、むかしテレビもない時代にはこのシリーズは本当に楽しみなものでした。2014/07/04
橘
21
「少年探偵団」「妖怪博士」「悪魔の紋章」を収録。少年探偵団の活躍にもわくわくし、そして明智さんはかっこよかったです。悪魔の紋章は、途中で真犯人この人かな…と思った人がやはり真犯人でしたが、楽しく読みました。二十面相、もう出てこないのかな。。2015/03/15
不見木 叫
19
少年探偵団もの2編は同じような展開ながら様式美的な面白さがある。『悪魔の紋章』はロジックに重点が置かれた心理戦。2023/06/29
道楽モン
18
昭和12年〜13年の作品。少年もの二作(『少年探偵団』『妖怪博士』)と一般向け『悪魔の紋章』収録。少年探偵団シリーズはこれで三作目となり、乱歩も自信がついたのか、子ども向けながら楽しんで書いている様だ。本来の志向である、本格推理モノも文体に、軽快な少年向け文体の影響が見受けられる。執筆時期は太平洋戦争直前なので、時局に相応しい形となる様に、それなりに配慮しているのでしょうが、当時の評判の良さに、ともかく少年探偵団のシリーズ化を決意したと解説で説明あり。次作を仕上げたところで日本は戦争に突入。2023/05/31