出版社内容情報
アカデミアと実務の両面に精通する研究者が、カーボンプライシングのフロンティアを示す。文系・理系の枠を超えて、スマート技術を活用した未来社会ビジョンをわかりやすく紹介。工学的な技術開発の成果による社会的波及効果の分析事例についても述べる。
目次
1部 総論(カーボンプライシングの基本的な考え方と論点)
2部 地域・産業と家計への影響(応用一般均衡モデルによるカーボンプライシングの地域別経済効果の分析;カーボンプライシングによる地域経済への影響―2011年地域間産業連関表を用いた分析
著者等紹介
有村俊秀[アリムラトシヒデ]
2000年、ミネソタ大学経済学部博士課程修了、Ph.D.取得。現在、早稲田大学政治経済学術院教授、早稲田大学環境経済・経営研究所所長。専門は環境経済学、応用計量分析
杉野誠[スギノマコト]
2011年、上智大学大学院経済学研究科博士課程修了、博士(経済学)。現在、山形大学人文社会科学部准教授(2022年4月より法政大学人間環境学部教授)。専門は環境経済学、応用ミクロ経済学
鷲津明由[ワシズアユ]
1990年、慶應義塾大学大学院経済学研究科博士課程単位取得満期退学、博士(商学)。現在、早稲田大学社会科学総合学術院教授、早稲田大学スマート社会技術融合研究機構次世代科学技術経済分析研究所所長。専門は環境経済学、産業連関分析(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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Carbon Pricingの分類(OECD)が載っていたのでありがたい。論文集、という感じがするが、エネルギーは規模の経済性が働くことから、CP負担は小規模世帯で大きく、また、寒冷地、高齢世帯で大きく、所得はあまり影響しないということがわかった。経済学の理論的な分析はあんまりだったが、実証的な面で(確定とは言わずとも)知ることは多く、考え方として面白いところはある。2023/06/12
ロバーツ
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提案のために再読2023/01/26
はせがーとも
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論文のような本で慣れておらず読みにくかったが、社内でインターナルカーボンプライシングを導入する際の参考になりそう。現状では投融資判断の参考くらいにしかなっていないが、本格的に徴収して配賦するような制度を設計するときには公平性を重視しなければならない。2022/12/03
ロバーツ
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書いていることを理解できるよう研鑽しないと。2022/06/24