内容説明
1947(昭和22)年、「海外作品の紹介と日本の探偵小説の向上を目指し」て、「黒猫」は創刊された。海外作品の紹介はままならなかったが、戦前派の作家はもちろん、新人にも発表の場を与え、乱歩の評論、研究を載せるなど、その功績は大きい。11号を発行しただけに終わったが、洒落た雰囲気のなかに、情熱があふれる雑誌だった。好評シリーズ第2弾。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
氷沼
1
とても楽しめました。このシリーズは大好きなんですよねー! なんといってもこの時代特有の味の濃さ。これに尽きる。 「憂愁の人」、「三つめの棺」、「密室の魔術師」、「白い蝶」、「天牛」、「詰将棋」、「芍薬の墓」あたりはとても良かった。 中でも「憂愁の人」、「白い蝶」、「詰将棋」、「芍薬の墓」は素晴らしかった。氷川瑯はいい作家だ。 2012/06/15
冬至楼均
0
たった二作しかない青鷺幽鬼作品。もっと読んでみたかった。2013/08/14
植物
0
雰囲気を楽しむ小説。「天牛」「詰将棋」「芍薬の墓」が特によかった。2013/04/18