内容説明
昭和八年、乱歩は極度のスランプに陥っていた。休筆期間は実に一年以上。この時期を境に、猟奇の極みを尽くした作品から、少年向けの明るい作品へと大きく作風を変えていく。その背景にはある驚くべき出来事があった!乱歩と坂本竜馬の意外な関係、そして乱歩が知った竜馬暗殺の真犯人とは―。SF界の鬼才が歴史的事実を大胆に解釈、乱歩・生涯の謎に迫る。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
青葉麒麟
4
江戸川乱歩と坂本龍馬と織田信長が出て来る贅沢な内容。坂本龍馬暗殺の真犯人と織田信長が自害した時の遺体が見当たらない事に関しての超意外な真相が判ったりして面白かった。本当にコレが真実だったら歴史が動くわー。2012/09/13
本虫雪山
2
乱歩も龍馬も大好きな私にはたまらない本だった!明智小五郎のモデルは坂本龍馬、なんて二人のファンには垂涎ものの説。「明智小五郎」という名前の由来へのアイデアは一筋の説得力がある。乱歩の作風の変遷や、龍馬暗殺の謎をうまい具合に絡め合わせ、タイムスリップを土蔵で繋ぎ合わせるという奇想天外さ!龍馬暗殺の犯人を乱歩に暴かせ、乱歩の人間味や実在した仲間との関わりを好もしく書いているのもよかった。突飛な内容なのに文章力がありとても読みやすくいつの間にか夢中になる。「竜馬がゆく」の再読、乱歩全集蒐集を再開しようかな!2015/09/26
Quijimna
2
時間軸が3つも錯綜、発想は面白いが感動にまではいたらなかったな。土蔵フェチとしては……。★★☆☆☆2014/02/15
Darbytime
1
時をかける乱歩の話。本能寺の変と竜馬暗殺まではいいとして、乱歩の作風が変わった理由がちょっと他に比べてこじんまりしてる。2013/12/19
かめゆき3
0
結末の斬新さに唖然… ん…さすがにそれはないかな2016/09/03
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