内容説明
1922年に創刊された「新趣味」は、毎号探偵小説のみで誌面構成された初めての雑誌だった。その第四号で、「全誌面を徹頭徹尾、外国の探偵小説を主とし…」と宣言し、以後、翻訳探偵小説誌に変身する。その一方で、探偵小説の懸賞募集を行い、角田喜久雄、甲賀三郎、本多緒生らを輩出するなど、その存在は大きいものがあった。好評シリーズ第7弾。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
氷沼
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ミステリー文学資料館編の探偵雑誌アンソロジー。 今作も例に漏れずとても楽しめました。 特に良かったのが、山下利三郎「誘拐者」、本多緒生「呪われた真珠」「美の誘惑」、国枝史郎「沙漠の古都」。 伏兵が蜘蛛手緑「国貞画夫婦刷鷺娘」。全く知らない作家ながら、ヒネリも効いており中々良くできた暗号モノだった。 これの前に読んだ京極さんの『塗仏の宴』の印象が強烈すぎたんですが、それに圧されることなくこちらも鮮烈でした。2014/04/17
冬至楼均
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国枝史郎作「沙漠の古都」探偵小説じゃあないけど、時代を感じさせる冒険SF小説です。2013/08/09