内容説明
剣客たちにおそれられる新選組の沖田総司は、男装の美しい天才女剣士であった。惚れた男、土方歳三のためであれば、ひたすら多くの志士を斬りつづける。ついに狂おしい愛憎の刃は、やがて、「この男が死ねば日本は滅ぶ」とまでいわれた大政奉還の立役者・坂本龍馬に向かう。歳三と龍馬のあいだで揺れ動き女総司の情念を通して解き明かす、めくるめく幕末絵巻。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
へいよう
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小説ならではの、戯曲や演劇とはまた違ったつかこうへいが見られた本。とはいえ、舞台の上のあの熱量は変わらない気がするのがすごい…!2016/04/20
ねこ@MH4なう!
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沖田さんが女だった…性別を変える話は良くあるけど、これはなんだかなぁ…でした。会話だけが続いてる箇所が多く読みづらい。また、人が多く出てくるのに、この話し方はこの人だろうというクセ?がない。しかも土方さんまで困っちゃう、とかいう始末。なんでオネエ言葉がチラホラ出てくるの?この土方さんなら、困っちまうぜ、とかでしょ?沖田さんも、女だと隠してるくせに、やたら女っぽい言葉を人前で使うし…。最後あたり、龍馬の人間臭い欲が出てるのはいいとして、そりゃーないぜよって結末でした…。あ、↑の理由から、龍馬ファンにはオスス2014/06/01
みどり
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「ホレ、言ってみろよ。かわいいって、愛してたって!!」 新撰組沖田総司が女だったらという設定。バッサバッサ人を斬りながら土方への想いを口にする沖田がすごく好き。 最後は私自身も沖田になって撃ち抜かれてしまったよ。2012/12/03
☆CHIKO
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ちょっとこれは私駄目かも・・・と思いながら中盤まで読んだ。中盤から「これはパラレルだ」と思うようになってからは、少し受け入れられた。笑える部分もあったし(つか先生は、これをコメディとして書いたのか? )でも正直何が言いたかったのか最後までわからなかった。解説を読んで、そんな深い意味があったのかと、自分の浅さを反省。その反面、解説の人、つけてない?なんてひねくれてみたり(^^;) 戯曲の方を読んだり、舞台をみたりしたら、少しは理解できるのかしら?2011/10/19