光文社文庫 緋色のペンダント

赤川 次郎【著】

光文社（1993/09発売）

• サイズ 文庫判／ページ数 319p／高さ 15cm
• 商品コード 9784334717520
• NDC分類 913.6
• Cコード C0193

内容説明

杉原爽香、二十歳の秋。中学時代の恩師・河村布子に赤ちゃんが生まれた。爽香は、友人の今日子と病院へお祝いに行き、その帰り、トラックにひかれそうになった女性を助ける。「死んでも良かった」と言う、その女性の胸には緋色のペンダントが。恋愛、友人、家族の問題…。十代を卒業し、悩み多き二十代を迎えた爽香に、またもや危機が迫る。シリーズ第６弾。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

[あつひめ]

大人の仲間入りがこんな踏んだり蹴ったり状態とは。爽香には、事件を呼び寄せるものがあるんじゃないか？時には自分の想いを優先しても良さそうな気もする。まだ、良い子を演じるつもりだろうか。6作目となり、知り合いの成長を見る気分になっている周囲の生活は変化し、爽香の年齢も増してはいるけど、根本的な心は変化していないなぁ。爽香の病と明男との友情はどうなるんだ…気になりすぎて。爽香、もっと気楽になれたらいいのに…損な性分だなあ。コードレスホンも登場して時代の変化も感じられる面白いシリーズではあるのだけど。

2014/10/13

[セウテス]

〔再読〕シリーズ第六弾、爽香1993年20歳の秋。河村刑事と衣子先生が結婚し、長女が誕生します。爽香と今日子は病院へお祝いに行き、帰りにダンプカーに轢かれそうになった女性を助ける。その女性の着けていたのが、緋色のペンダントだった。また今日子に一目惚れしたガリ勉が見境がなく、口を出した爽香を逆恨みして、命を狙われる羽目になる。今回は、助けた女性の関係とガリ勉の両方から狙われる事になるが、殺人にはならずにバカな男がきちんと痛い目に遭って解決するので、気楽に楽しめます。ちなみに、衣子の長女の名前は爽子となった。

2015/03/07

[siro]

続けて6作目。爽香が気の毒すぎる。こんなに良い娘なのに…明男め～(怒)別れ際まで受け身体質か！なんだか健康の心配も出てきて本当に気の毒。マザコン男に不倫男にストーカー男。女心もわからない残念な男達の第６弾。ハァ～こんなに熱くなってしまうなんて…さすがです赤川先生(笑)

2015/10/14

[白雪ちょこ]

とうとう爽香も20代へ突入。 しかし、今回は事件というよりも、ドロドロとした嫌な重さが漂うような内容となっていた。 どっちつかずでフラフラとしている明男には 終始イライラし、(爽香から別れを言わせる始末)こんなクズのどこがいいの?と、爽香に問いただしたくなるほどだった。 刈谷祐子も同様に大嫌い。 新キャラも登場し、逆恨みもされ踏んだり蹴ったりな爽香で、とにかくかわいそうな上、気の毒で仕方なかった。 更に、心臓にも何かが。 最悪の日というか、最悪の年になっていた彼女にも、早く幸せと安心が届いてほしい。

2024/05/28

[スミレ]

シリーズ第6弾、爽香20歳の事件です。 今回は言われのないことで二人の人物に殺意を抱かれ、爽香自身が命を狙われる羽目に。 恋に関しても、どっち付かずの昭男に終始イライラしてしまいました。 今回の爽香は踏んだり蹴ったりで可哀想すぎでした。

2021/06/15